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悩みや相談に対して、どうやって話を聞けばいい?

悩みごとに対するアプローチっていろいろなものがあると思います。

たとえば、「最近彼氏とよく喧嘩しちゃうんだよね」と恋愛相談をされたときに、「理想の関係はどんな感じなの?」と願望を聞くこともあるし、「彼のどんなところにイライラしてるの?」とイライラの根源を深堀りすることもあるし、「そうなんだ、喧嘩してるんだね」とただただ受け止めることもあるんじゃないかと。

この「悩みに対してどんなアプローチで話を聞いていくか」というのを、わたしたちは無意識にやっているような気がします。

今、相手はどのフェーズにいるのか

インテグレーション・ジャーニー®は、人が自分自身と向き合い全体性を回復するための7つの人生プロセスです。THE COACHでは、このフレームを通して、人々の「自己成長」「発達」「人生のさまざまなステージと向き合う」ことを支援するコーチングをお届けしています。

わたしが在籍しているTHE COACHでは、このインテグレーションモデルをベースとして、「今クライアントはどのフェーズにいるんだろうな〜」というのを見立てていくのだけど、これがめちゃくちゃ難しい。

しっかり見立てをすることで、「どこを中心に好奇心を向けて聞いていけばいいかな?」というのが分かったり、気づきをよりパワフルなものにしていけます。

実は、どの見立てをしても気づきと行動は生まれるのだけど、それがまた難しい。「とりあえず見立てて仮で決めて走り切る」と言われたけど、その見立てが間違えてたらどうなるのよ〜! ってなっちゃうのです。

「スタイルを握ることができれば、どんな問いを投げようとか考えなくていい。それに沿ってやっていけばいい」と言われたので、きっとベテランコーチは「これは〇〇だ!」と見立てていけるんだろうな。

最終的に辿り着く場所は同じなのかも?

…というような感じで、この「スタイルの見立て」にはかなり苦戦してたのだけど、この前おもしろいことがありました。

3人でセッションをしたときに、「わたしは『日常』だと思ったから、今を感じるようなセッションをしてみた」一方で、オブサーバー役(セッションを見てくれる人)をやってくれた子は「わたしは『拒絶』だと思ったけど、最終的に出てくる願いは変わらないのかもしれないね」と言っていました。

『日常』では、今の状況を俯瞰してみたり、感情をじっくり見ていくことで、「本当はこれがやりたいんだな」という「願い」が見えてきます。

『拒絶』では、やりたいと思っていることに対して妨害してくる感情を見たり、その感情を「妨害者」として擬人化してみることで、「本当はこれがやりたいんだな」という「願い」が見えてきます。

辿るプロセスは微妙に違うけど、最終的に出てくるものは結局「本当はこれがやりたいんだな」という「願い」なのです。

じゃあ、なんで方向性を決めるのか

わたしが思ったのはですね、1時間という限られたセッション内で、気づきに到達するスピードが圧倒的にアップするからです!!!!

よく練習セッションで「このアプローチができたら先にこの気持ちが聞けてたかもね」なんて話をしたりするのですが、見立てが甘いと「あ、これじゃない、こっちでもない、あ〜〜これか〜!」みたいな感じでちょっと遠回りになるんですね。

そこで時間をめいっぱい使ってしまうと、時間内にクライアントが辿り着きたいところまで行けなかったり、堂々巡りしてしまったりする。限られた時間をより良いものにするためにも、「どっちに行こうかな」と見立てをして話を聞いていくのが大事なんだなと思いました。

THE COACH ICPでコーチング勉強中だよ

2023年8月〜よりコーチングの勉強をしています。学んだことを整理したり、覚え書きとして残しているので、気になる人は読んでみてください。
コーチを目指す人じゃなくても、普通に人との関わり方としてめちゃくちゃ勉強になっている。



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