修学旅行へ行かなかった息子の話。

中学3年生になり、おおきな行事として修学旅行があります。
新年度をむかえ、まずそれにむかって準備が始まっていくわけですが、当の息子は修学旅行は行きたくもあり行きたくもなしといった様子。
不登校になった子でも修学旅行へは参加できるケースでは、班決めなどの準備段階から学校へ行けるようにすることが必要だそうですが、息子はその段階から学校へ行くことができず、修学旅行への参加もあきらめてしまったようです。
時おりLINEやオンラインゲームのボイスチャットで友達と修学旅行の話題に触れることがあったようですが、参加への刺激につながることはありませんでした。
そうして、修学旅行当日。
私と妻、次男は小学校の子ども会の行事で出かけることになっていましたので、朝7時に家を出ました。
長男はめずらしく起き出して見送ってくれました。

帰宅が夜になる行事でした。
帰ると、いつものように部屋でゲームに興じていたようでした。
適応教室にも行っていません。
心なしかイライラしたような落ち込んだような様子で、どうかした?と問うと、
「みんな修学旅行へ行ってるのに、自分は何もしていない」
と言います。
かといって、行きたかったのか?というと、そういうわけではなく。

行かないという選択をした自分に、自信が持てないようなのです。
私は、どう言えばいいのかわかりませんでした。
本人の中に、なにかくすぶっているものがあるのか、最近はオンラインゲーム中に机を叩くなどの行動がみられます。

2泊3日の修学旅行の最終日。
息子の友達からLINEが届きました。
楽しんできたぞ!
とのメッセージ。
息子が不登校であることを知りながら、変わらず接してくれる友人がいることはとてもありがたいことだと思います。

ひとつの大きな行事が終わり、次は中間テスト期間に入ります。
おそらく息子はテストを受けられないでしょう。

刻一刻と進路にむかって流れてゆく時間を、どうか大切に過ごしてほしいと願う毎日です。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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