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雑煮より磯部   ~雑文まとめ~

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"その他" のノンフィクション系テキスト(エッセイ等)。  ※ 旅、精神疾患、瞑想、大麻、創作論、フィクション系(小説、実験作文等)は別マガジンにまとめています。
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2018年6月の記事一覧

初めての幽体離脱

気付くと外にいた。 自宅の前の道路に立っている。 いや、立っていない。 浮いている。 道路から30cm位、足が浮いている。 体は透き通る半透明。 夜だ。 街灯の灯りが、いつものように明るい。 何気なく天を仰ぐと、 クレーンで引っ張り上げられるように、 天へ昇る。 風を切っているような体感が、ある。 すぐ傍にある電柱の、てっ辺を越える所まで昇って、止まる。 眼下に自宅の屋根やベランダ。 周辺の家々、道路… 全部よく知っている場所。 それを上から見下

ちょっと前に太宰治を初めて読んだ。 「人間失格」。 印象としては、「8割位、おれと同じじゃん!」。 同じような事を経験してる。 (故に、小説としては… 普通の事が書かれてる印象だ) あれで最後ああなったのなら、納得がいく。 自殺ネタ、下書きで眠ってる。 いつか書くのかね…

「おっぱい」は丁寧語なんだ…!

幼少期からデフォルトで丁寧語を使いまくるとは… なんて丁寧な人々なんだよ、おれたちは! 「”いっぱい” の ”い” を ”お” に変え…」 「おっぱい!!」 間髪入れずに言いたいものだ。 そしてこう切り返す。 「そこまで言うならよぉ…!  ”おっぱい” の ”お” を ”い” に変えて言ってみろよぉ!」 「いっぱい」 「しまったぁ!! orz,,, 」 …まあ、それはいい。 この前、「エロ本撤去問題」について考察しながら、 行きつけのファミリーマートへ

バチェラー・スランプ ミルクちゃん

スランプだ。更新がしんどい…。 だがドクターではない。 おれはバチェラーである。 勉強は嫌いである。 そしてアラレちゃんでもない。 ミルクちゃんだ。 昨日からの猛暑で完全にやる気を喪失しているおれは、 いい加減な文章でも書いて、数少ないフォロワーさんに 愛想を尽かされるのも、またオツなもんだな… と お得意の投げやり人生を謳歌する事にしたのだ。 …生きててすいません。 2018/06/26 現在、 テキストの下書き=96本。 ネタは唸るほどある。

親父が泣いた  ~コッペパン、戦争、貧困~

ある時、2つのコッペパンを、 3人で分けて食べた。 おれと、親父と、母ちゃんで。 1人1個じゃ多いから、という事で。 食べながら親父が、思い出を語り始めた。 昭和20年代、小学生の頃、 1クラスに必ず何人か、母子寮から通う貧しい子たちがいた。 戦後の貧しさの中でも、特に貧しい人々… 戦争で父親を失った、母子家庭の子供達。 … 給食の時間になると必ず、 コッペパンを持って校庭へ出ていく女の子がいた。 そこには幼い弟が来ていて、 コッペパンを分け与えてい

キター!!!!(←久しぶりに言う) 8/25、21時、Eテレ。 映画 聲の形。 http://koenokatachi-movie.com/news/ 映画館で20回観たやつ。 今でも月一でBD観てるやつ。 原作既読の方も、終わり方違うのでオススメです。 おれは映画版の終わり方、かなり好きです。

あした命が終わるとしたら

何をやるだろう…? 久しぶりに考えた。 初めて真剣に考えたのは、30歳の頃だ。 友人のガンが手術で取れないと分かった時だった。 突き詰めて考えて、考えて、 行きついた答えは 「1秒後に死ぬ気で生きる」だった。 1秒後には死なない、と、誰も断言できない。 突然心臓発作が起きるかも知れない。 道を歩けば頭上から、何か落ちてくるかも知れない。 その先の曲がり角で、車にはねられるか、通り魔に襲われるか。 1秒後に死ぬ場合、 死ぬまでの 0.999999…秒で出

緑の目

深い緑の目をしたヤクザ 見てきた世界は地獄か または その目を何度か見ましたよ それなりに生きた人生で 2、3人 1人はやっぱり極道だ 仲間を殺され 殺し返した 法律は 子分を裁いた 裁判官は 賄賂を受け取った 何も言う事ありません 何も聞きません それでも何か言うのなら おれは詩にして溶かしましょう 深い緑の海の底 溺れているのか いないのか 死んでいるのか いないのか うずくまる少年の 背中だけが ~ ~ ~ 同じ空気を吸い込んで 時に

給食に裏切られた日。

給食は裏切ってはいけない。 小学生をナメてはいけない。 子供だから大丈夫だろうと思ってはいけない。 30年以上経っても… 覚えているぞ、給食… うちの学校では毎月、一か月分の給食予定表が、月初めに配られた。 ”何月何日に、何と何が出る” という事が、事前に分かるのである。 カレーの日などは何日も前から楽しみだったし、 変わったメニューが書かれていれば、「どんなのが出てくるんだろう」と、 何日も前から想像を巡らせる事になる。 大人になると滅多にお目にかかる事の

東京・渋谷の宮益坂… 「義眼」の看板がパンチ強すぎだった「志賀昆虫」。 いつの間に戸越銀座に移転してる…! オンラインショップもヴィンテージ感満載だぜ! だが義眼は… 取り扱いを止めたのか? オンライン受注してないだけなのか…? http://www.shigakon.com/

庭のトマトが実ってらっしゃる。 だが… 「これは ”ポマト” ではない」と断言できる根拠がどこにある…? 土の中にイモが存在していれば、これはポマトである。 掘り返してみるまでは、その可能性を否定できない。 何人たりとも。 これがシュレディンガーのポマトだ。

掛け違えたボタン

掛け違えたかに思えたボタンを 掛け直す気にはなれなかった 掛け直す事が体裁を繕う事になるとは 誰でもわかっている  ようで 一体誰が決めたのだ その     体裁とやらを 1つずれたまま掛け続けたとて 服が脱げる訳でもない むしろしっくりきている  と 今だから思うのか 又はそういうものなのか 見回した所で何が変わる訳でもないが それでも自分のボタンが気になって仕方がないと言うのなら 見回してみるがいい そしてよく見てみるがいい 掛け違える事のなか

飛び降り in the Summer   ~バンジーとスカイダイビング~

その夏、おれは飛び降りたくて仕方が無かった。 落下したい…! 高い所から低い所へ、重力に引っ張られたい…! …バンジージャンプと、スカイダイビングをやる事にした。 25歳の夏だった。 なぜそんな欲求に駆られたのか、解らない。 おれは気分屋なので、よくある事だ。 まず、バンジー。 東京・お台場のショッピングモールで、 無料でできるイベントが開催される事を知り、速攻で予約。 数少ない親友のKも、道連れにした。 会場はモールの中、つまり屋内であった。 7階建

アカデミー賞とか色々で、 「~と ~と ~に感謝します。サンキュー!」 みたいな挨拶してるのを見て、 昔は違和感があった。 でも、今はその気持ちが解る。 一度人生にどんづまると、 手を差し伸べてくれる人への感謝が溢れてくる。 そしてその感覚を忘れない。 事あるごとに、出てくる。