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21歳の好きな物

生き物です。
生き物がすごく好きです。

特に海の生き物が好きです。

上司が「飲みに連れてってやろう」と言ってくださったのを聞き間違え、「海ですか?!!!!!!」と立ち上がって喜んだのは弊社の中で私しか居ないと聞いています。

子供の頃はアトピーがあったため、良く海につれていってもらっていました。(海水でアトピーが良くなると言われていた)
ですが、波や砂と戯れるより危険な岩場に連れて行って欲しいとよく喚いていました。

岩をひっくり返した時のあの感覚はギャンブルに近い。何もいないことが多いため生き物がいた時のあの昂りは何にも変え難いです。

干潮時に海の岩場へ行くと岩の凹んだ箇所に海水と魚が取り残されている現象を私は宝箱と呼びます。
バスマットほどのサイズのそれに1時間も手を突っ込み生き物を探したのは今年の5月のことです。

一緒に居た彼も水辺の生き物が好きでその前日は楽しみすぎてあまり眠れなかったそう。私と遊ぶことが、ではなく磯で生き物探しをすることが。

風貌だけ大人になってしまったばっかりに磯でしゃがみ生き物を捕まえている姿は不審に見えたことだと思います。潮が満ち、泣く泣く磯を後にしました。

渋谷や原宿で感じる楽しさとは比べ物にならないほど楽しく、細胞が喜んでいることが頭を通さずとも分かる。いつも人混みではすれ違うひと一人ひとりを睨みつけながら歩いていますが、磯にいる時だけは、自分の心の声とそれに共感してくれる声と波の音しか聴こえない時だけは、心が晴れやかになります。

いつかは自宅に海や川を作りたい。
私だけの宝箱を作り育てたいと思います。

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