見出し画像

骨折物語 その10 ~退院自己管理生活~

千葉県市川市からのサンセット

 

術後

#観血的整復固定術による組織損傷による 『急性疼痛』

#身体的 (痺れ・疼痛・浮腫)に伴う『安楽障害』

#手術 (外科的処置)に伴う『組織統合性障害リスク状態』(左足背の知覚鈍麻(痛み刺激、触覚)、浮腫)

#骨折による可動制限に関連した 『歩行障害』(関連因子:筋骨格系の障害=足関節の背屈障害)

#松葉杖利用 、左下肢免荷歩行に関連した『転倒転落のリスク』

#手術後の安静臥床による 『血圧不安定リスク状態』(危険因子:起立効果)12月23日解決

 

【入院中できず、最も気になっていたこと】

入院生活はたったの2泊3日であって、それでも気になっていた事は何かと言えば、入浴だった。毎日自宅ではできるのに、入院すると自分で好きな時間には入れず、髪の毛が洗えない。自宅に戻ったらまず初めにシャワーを浴び、髪の毛を洗おうと思っていたので、シャワーを浴びた。

手術後のシャワー浴の注意点は、足に傷があるので、直接ぬらしてはいけなかった。ビニールを手術した足にまき、シャワーを浴び洗髪をした。

どっこい、シャワーであっても温まり、血行が良好になり患肢はあっという間に、切開した部位と足背の浮腫が明らかになった。足背はまさに皮膚がはちきれんばかりに、てかてかに薄く延ばされ輝きを放つほどになった。こんな感覚期待してなかった~🥲

洗髪で頭部は気持ち良いと言う感覚と同乖離し、温まって浮腫みが強くなり、しびれと痛みが強くなる患肢。どちらを優先させることが有益なのかの選択に迫られた。

そもそも頭髪だけ洗面所で洗えばいいのかもしれないが、それでは体幹はすっきりした気持ちにならない。せっかく退院をして自由な時間ができたのだけれど、シャワー浴後は、ベッドの上で足を挙上し冷却し続けることが対処方法だと思い実践した。

 

【松葉杖歩行練習】

これもシャワー浴と同じように左足をつかないように、松葉杖を使って家の中を歩きまわり、少しでも松葉杖をうまく使えるように練習を重ねた。

①松葉杖を使うとき、結果的に足を下げる。

②ゆえに、長時間松葉杖を使って歩くほど、足の浮腫みは増す。

この悪循環のジレンマたるや悲しき現実。

骨筋系の手術をした後の患者さんは、皆味わっていることだなぁと感じた。

この浮腫みって、足を挙上していてもそもそも手術操作によって血行が変化しているので、即効性がなく「根気だ、耐えるのだ」と自己納得させる以外に方法がない。

左足関節側面X線撮影

 

【左足関節の運動必須子項目】

医師から、手術をした

「左足への体重負荷は禁止」

と言われていた。

つまり体重負荷をかけずに、左足関節の背屈ができるようになることは必須項目だ。

それができないと、二足歩行で左右の足を交互に、出しての歩行はできない。

 

足関節が背屈できないと言う事は、両足を地面についてよいという許可が出ても、松葉杖を使って歩行する際に、左足を踏み出したのち、右足を左足に揃える以外にない。

左右交互に足を踏みだし、踏み切り歩行可能なのは、左右の足関節が歩行可能な範囲で、屈曲できて、右足が患側左足の前に踏み出せる。私の左足関節は切開やプレートやピンの固定という手術操作も加わり、腫れもあるし傷もある。歩行練習をすると左足関節には引き連れ感、少し左右に動かすとピリピリとしたしびれと痛みが出現する。この痛みとのバランスをとりながら足の関節を自分で動かすと言うことを日課にした。

もう少し腫れが引き、足首を温められ関節周囲の組織を柔軟にできれば、運動も今以上持続可能となり、関節の可動域が増すと考えている。

 

同時に、足関節の屈曲に焦点を当てるだけではなく、二足歩行で体重を支えるためには左足に体重をかけるときの筋力が必要となる。受傷から、術後数を含めたったの6日間、この数日で腓腹筋の筋力は低下し、左右差は明らかとなった。

①ベッドの上の、足上げ運動

②10度挙上、30秒筋力の保持。

 

実施中。

左足関節正面X線撮影 足首ガンダム

 

【キッチンでの立位保持のアイテム】

私の場合、左膝を負傷しなかったのが幸いし、キッチンに立つ時は左膝の下に椅子を置き、膝で体重を支えることができる。

つまり、立位の体制が保てる。

料理の食材さえ揃っていれば、キッチンに立ち、包丁を使い、食材をカットしたり、フライパンを使って炒めることもできる。

もしも膝を怪我していたら、日常生活動作は今以上に落ちていただろう。

何らかのケガや傷を負った時、失われた機能の質によって生活の維持は、かなり変化すると身をもって体験した。

 

【退院後の自己管理の目標設定】

①足の浮腫みと相談しながら、足関節の屈曲運動、患側の筋力の低下を防ぐ訓練を行う。

②足の浮腫による皮膚の損傷を起こさないように、こまめに保湿剤やクリームで保護し、運動時以外は、なるべく下肢を挙上し冷却も行い浮腫の軽減を実践する。

③転倒を起こさないように、松葉杖を使うときには充分周囲を見回し、水滴や引っかかるものがないように散らかっていないように家族に協力を求め、注意をしながら松葉杖を動かす。

④足関節の痛み浮腫がひどいときは、疼痛コントロールを行う。

 

自己管理が問われる退院後の生活を書き連ねていきます。

 

2021年1月6日(木)
                                                                                                        MILK

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?