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アメリカ陸軍の極超音速滑空ミサイル「LRHW」とは

LRHWとは

LRHW(Long-Range Hypersonic Weapon)はアメリカ陸軍が開発中の極超音速滑空ミサイルで、地上の発射機から発射され、音速の5倍以上の速度である極超音速域で飛行します。また、弾道飛行を行う従来の弾道ミサイルとは異なり、様々な高度を飛行することができるため、戦術の幅が広がります。

LRHWは極超音速で飛行するため、数十分以内に世界中のあらゆる地点を攻撃可能であり、その高速性により敵国の弾道ミサイル防衛網に反応する時間的猶予を与えず、攻撃できます。LRHWの開発によりアメリカ陸軍は新たな戦略兵器を手にすることになり、敵地攻撃能力の向上が期待されます。

LRHW中隊は1両の指揮車と4両のTEL(輸送起立発射機)で構成されており、1両のTELには2発のLRHWが収納されたM870トレーラーが備えられ、中隊全体では8発のLRHWを装備することになります。

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LRHW本体(左)とLRHW中隊の構成(右)

弾頭には陸海軍共同開発の「C-HGB」

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