【解説】NTD 320,000 / 教育省台湾奨学金
日本で20名にもらえる台湾奨学金。合格の鍵は書類。書類選考を突破したら、面接は確認程度という情報もあるぐらい、応募書類が大切。応募書類は多いですが、エッセイはきわめて標準的。食事も美味しくて、親日の国台湾に留学するなら、ぜひ応募を真剣に考えたい奨学金。下記で、詳しく解説。
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公式サイト
応募資格
高等学校卒業以上の学歴
2024 年 9 月より、台湾 の大学、大学院(修士課程、博士課程)に正規生(研修 生、専攻生及び聴講生等を含まない)として進学予定
学業成績優秀かつ品行方正な日本人 (日本国籍であり、父母双方とも中華民国籍を有し たことがない者を指す)。
申請書類
奨学金申請書
奨学金承諾書
研究計画書(華語、日本語、英語) *受講予定のコースによる
台湾の大学に入学申請した書類
最終出身校 (高校或いは大学)の全学年の成績証明書
最終出身校 (高校或いは大学)の卒業証明書、修了証明書又は在学証明書
推薦状2通
パスポートの写し
語学試験の成績証明書(例:華語文能力測験、TOEFL、IELTS、GRE)
選考結果通知用封筒
エッセイ課題
研究計画書(3,000字程度)
志望する大学名、台湾留学志望の理由、留学中の具体的かつ実現可能な学習計画、帰国後の計画(学業、職業 を含む)を詳細に記載すること。
締切
2024 年 3 月 29 日(金曜日)
支給金額
大学院・修士課程の場合は、学費と生活費を合わせて、年間で最高320,000台湾ドル。日本円で150万円相当。
募集人数
20名
選考プロセス
書類審査と面接
奨学金実施団体と奨学金の目的
台湾政府の教育部が、台日の教育、科学技術及び文化の交流を促進し、若い世代の相互理解と関心を深 めるために実施。
合格者ブログ
書類作成から面接までコンパクトに解説されているので、非常にわかりやすい。
少し古いけど、ステップごとに解説があるのでわかりやすい。とくに、実際の面接質問も紹介しており、面接の雰囲気を知るのに必見。
少し古いけど、面接の様子が紹介されていて、面接は確認との噂もあるけど、あまり気を抜かずにしっかり準備すべきだと教えてくれる体験談。
合格者のブログではないけど、不合格者の方が研究計画書のサンプルを掲載してくださっている。研究計画書とその分析は、勉強になる。
アドバイス
台湾は親日で知られ、2019−2020年には約1万人の日本人が留学している人気の留学先。中国語を習得したい方だけでなく、意外にも英語プログラムも充実している点は注目すべき。
余談だが、私も台湾からの留学生と一緒に勉強した経験があるが、みな勤勉で、日本の文化と似ているのか一緒にプロジェクトをすすめやすかったのが印象的。卒業してからも連絡をとっている数少ないクラスメイトのひとりは台湾人。実は、私は台湾人と結婚しているので台湾に何度も行っているが、嫌な気持ちになったことは殆どない。海外ではありがちな日本人に対する差別も少ないと思う。私自身も、いつか住んでも良いかもと思うぐらい。台湾は文化的に馴染みやすいと思う。
台湾への留学を考えている方には、こちらのファイルが参考になるはず。各大学の概要紹介も含まれている。
→ https://tecj.tku.edu.tw/jp/files/2020/11/2020-AtoZ%E7%B6%B2%E9%A0%81%E7%89%88.pdf
エッセイ課題が実質一問だけなので、応募書類の研究計画が鍵。過去の合格者が、”審査のほとんどはこの研究計画で決まる”と紹介していた(参考ページ)。研究計画には、志望大学・留学理由・留学中の学習計画・帰国後の計画を記載することと指示があり、標準的な内容。志望大学・留学理由・留学中の学習計画・帰国後の計画に一貫性をもたせて、具体的にエッセイを書くのがポイント。さらに、個人的な経験を具体的に語って留学理由をユニークなものにし、志望大学や学習計画は具体的な授業名や活動を挙げて、審査官が活動を想像できるぐらい具体的に書くのがポイント。授業名や活動内容は、Webサイトだけでなく、在校生に聞いたりして、情報を自分の足で稼ぐのがおすすめ。話にも説得力が出る。
これらの項目のネタ出しやエッセイへの組み立て方を解説した、こちらの記事が参考になるはず。
政府系の奨学金で忘れてはならないのは、本奨学金の目的「台日の教育、科学技術及び文化の交流を促進し、若い世代の相互理解と関心を深 めるため」。研究計画にも、なぜ台湾なのか、台湾で学びたいこと(台湾でしか学べないこと)、日台の将来にどう貢献できるか、を記載すべきであるということ。留学先はアメリカでも良いでしょと思われたらおしまい。なぜ、あなたが台湾で学ばなければいけないのか、そして留学中〜留学後に台湾と日本の関係に、あなたがどう貢献できるのかを帰国後の計画(キャリアプラン)として記載するのが求められていると思う。
できれば元台湾奨学生に、奨学生としてどんな人が求められているのかを聞けると、帰国後の計画をよりカスタマイズしやすい。ここまでやる人は、私の経験からしても、ほんの一握りなので、ここで差がつくはず。意外に、多くの人が実施団体が求める人物像を無視して、将来計画を書いているのが現実。自分の将来を変える必要はないが、少しはよりそう姿勢が必要。
面接は雑談との情報もあり、かなり書類選考で人数を絞っている様子。過去の合格者も、”面接までくれば、合格率は高い”とコメント(参考ページ)。
推薦状は、どれほど重視されているかは不明。ただし、合格ギリギリの線に乗った際には、必ず推薦状が効いてくると予想するので、推薦状もしっかり準備すべき。推薦者と一緒に作り上げる気持ちで、何をアピールしてもらうのかを戦略的に考えて記載してもらうのがおすすめ。私の体験談を含めて、推薦者との推薦状の作り方を此方の記事でかなり詳しく解説しているので、お役に立てるはず。
参考
台湾留学に使える奨学金リストが、こちらの記事で解説されていました。
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