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【37歳の内定獲得】社会人留学生のための就職活動・攻略ガイド

こんにちは、社会人で私費でイギリス留学をしたみりん(@milin_study)です。

留学で不安なことのひとつが、帰国後の就職。留学したいと家族や上司に打ち明けたら、「留学後の就職はどうするんだ」とアドバイスを受けた人も多いはず。幸い、私は家族にも上司にも反対されませんでしたが、特に両親は心のなかでは再就職を心配していたはず。父には「今勤めているホワイト企業を辞めてまで、留学する必要があるのか」と聞かれましたから。

その心配もごもっとも。そして、就職のことを心配する気持ちも、私も経験者ですから本当によくわかります。実は私も、最終的に留学後、入社するまで、留学後の再就職は本当に不安でした。留学の終わりが迫ってきた3ヶ月ぐらい前から、頭の中はずっと就職のことを考えていました。他のクラスメイトもみんな就職のことばかり。それだけ、日本人も他国の人も就職のことが不安で仕方なかった状態です。

ここでは、私の留学中の就職活動について、その体験談を紹介していきます。留学を考えている方、留学中の方にとって、就職活動の参考情報になれば嬉しいです。

自己紹介

まずは、筆者の私「みりん」について紹介させてください。

私は、福岡のごく普通の家庭に育ちました。大学進学を機に上京。そのまま東京のIT企業に就職し、研究や製品開発の仕事をしていました。
東京での会社員生活も慣れてきた5年目に、英語が話せないのになぜか海外赴任。そのときに出会ったアメリカ人同僚から言われたショッキングな言葉
「お前の人生は人事(HR)に決められてるの?」
この言葉にショックを受け、自分ももっと自分の人生を生きようと一念発起。33歳で海外大学院への留学を志すようになりました。

仕事や資金の問題もありすぐに会社を辞めるわけにはいかなかったので、会社員として働きながら、仕事後や休日に留学準備をコッソリと2年間行い、35歳で海外留学の夢を果たしました。

留学先は、イギリスの大学院(経営学修士、いわゆるMBA)。私費留学生だったのでお金の心配はありましたが、なんとか留学生活を無事に終了。在学中に、日本・イギリス・アメリカの3カ国で就職活動を行い、運良く内定をもらったアメリカ企業に就職。その後、アメリカで転職もしましたが、今もアメリカで働いています。

→ 35歳で会社を辞めて留学した私の詳しい自己紹介はこちら

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私の海外留学後の就職ストラテジー

私の留学の目的のひとつは「海外就職」。しかし、日本育ちで海外に親戚もいない私は海外で働けるビザがありません。雇用ビザなしで海外就職できるのかが未知数でしたが、とりあえず挑戦してみよう、だめだったら日本で就職しようという気持ちで海外留学しました。

海外就職はかなり厳しいという危機感があったからこそ、就職活動はかなり真剣、かつ慎重に取り組みました。「海外就職」をドリームプランとし、現実的な案を「日本での就職」として二本立てで就職活動を行っていきました。

  • ドリームプラン:海外での就職

  • 現実的なプラン:日本での就職

転職の格言で、「職種・地域・業界」の3つの様子を同時に変えるのは難しいと言われます。プランごとに、「職種」「地域」「業界」のどのファクターを変えていくのかを考えながら、志望先を絞っていきました。

ドリームプランの海外就職は、MBA採用枠がある企業はMBA採用枠に応募しつつ、普通の転職ポジションに応募しました。海外ではMBAを持っている人が多くMBAはスタートラインでしかありませんでした。そして、ビザなし&カタコト英語という私の厳しい現実をふまえると、「業界」と「職種」はそのままで「経験」をアピールしていこうと決めました。具体的には、少しでも就職率を高めるため、今まで行ってきたIT業界・同じ職種の求人を中心に狙いました。

★私の海外就職ストラテジー
海外就職は「地域」を変えることになるので、「業界」「職種」が同じ仕事を狙って応募していきました。

日本での就職は、せっかくMBAを取得したので業界は同じでも、職種を変えて、全く違うキャリアを歩みたいという気持ちもあり、同じ業界のMBA採用枠を狙ったり、私のバックグラウンドと同じITに強みを持つコンサル会社を中心に狙うことにしました。例えば、IT企業のMBA採用枠(具体的にはマーケティング職)、IT業界に強みを持つ外資&内資コンサルを中心に転職の面接を受けていきました。

★私の日本就職ストラテジー
日本就職は「業界」と「地域」は据え置き、「職種」を変えられる仕事を狙って応募しました。

ほぼ1年にわたる就職活動の結果、最終的には下記の企業から内定をもらいました。他にも選考が進んでいた企業がありますが、自分でフィットしないと感じた時点で辞退をした企業がいくつかあります。

  • アメリカ企業(IT)

  • イギリス企業(IT)

  • 日本の外資系企業(IT・MBA枠)

どの企業も魅力的でしたが、将来的なことを考え、アメリカのIT企業に卒業の4ヶ月後に就職しました。実際には内定は在学中にもらっていたのですが、雇用ビザの関係で働き始めるのが大幅に遅くなってしまいました。

ーーーーー本ノートはこんな方のお役にたてますーーーーー

本ノートでは、私が実際に行った日本と海外での就職活動の経験をもとに、留学生に特化した就職活動のスケジュール・留学前に行うと差がつく就職活動・留学中の就職活動・さらには海外就職を行うときに一番のネックとなる雇用ビザを発給してくれる企業の探し方を紹介しています。

現在、留学中の方、これから留学しようとしている方が就職活動を行うにあたって知っておきたいことをまとめました。社会人留学生の方(特にMBA)にお役に立てると思います。

私が、知り合いの方に留学後の就職相談を受けたら何をアドバイスするかという気持ちで、私が留学生の就職活動について知っていることを、一生懸命書きました。このノートが誰かのお役にたてると幸いです。

留学中の就職活動スケジュールと概要

下記に、私の約2年の留学生活での就職活動のスケジュールを紹介します。

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