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聞かない人、聞けない人。

聞いているようで聞いていない。
聞いているつもりだったけれど、聞けていなかった。

これは、私を含め多くの人に当てはまることです。

生徒さんを見ていてもわかります。
「良い返事してるけど、聞いてないな」と。笑

人は聞きたいものだけを聞き、見たいものだけを見る。人は自分の波動と一致する情報しか受け取ることができない、という話も聞いたことがあります。

世の中にどれだけたくさんの情報が溢れていようとも、自分にやってくる情報というのはそのごく一部です。

しかもそれを選んでいるのは自分です。

自分の波動と一致するものだけが、引き寄せられてやって来るからです。

それ以外の情報は、たとえそれを目にしたとしても全部スルーです。聞く耳を持ちません。

もしくは、自分の波動と一致する情報に勝手に書き換えて、理解したつもりになっている場合も多くあります。

それほどに、私たちは自分にとって大事な情報を取りこぼしているということです。

ではなぜ、自分の波動と一致しないものを人は受け入れられないのか?

それは、心地良くないからです。

『君が聞けるようになったら、僕の言ってることが理解できるようになるよ。』これは私がイリヤンによく言われていたことです。

人は意図せずボーッと暮らしていると、自分が良くなるための情報には触れることができないんだと思います。たとえ触れていたとしても、スルーしてしまう。

それが、人が変わっていけない大きな理由です。

では今の状態から抜け出て、変わっていくためにはどうすれば良いのか?

そのためには、自分が尊敬できる人や、建設的でポジティブな人と出会っていくこと。高い波動の人に出会うこと。そして、その人たちの話を聞くことです。

最初は少し居心地が悪いかもしれません。
話してる内容を理解できなかったり、それが自分にはない発想だったりするかもしれません。耳の痛い話しもあるかもしれません。

けれどもそれを一度受け入れてみることです。
分からなければ分からないなりに。ありのままに。

そのときに大事なことは、自分なりに解釈してわかったつもりにならないことです。急いで答えを見つけようとしないことです。

すぐには理解できないことでも、それを頭の片隅に置いておくと、ある日ふと気づきが起こることがあります。

ふと分かるときがやって来るのです。

それまでは、違和感や不快感を覚えることもあると思います。

それはレッスンでも同じことですね。

慣れ親しんだ癖(悪い習慣)を心地良いと錯覚してしまう。
体が自然に機能している状態にも関わらず、それを心地悪いと感じてしまう。

良くなっていくためには、一時的に不快なことを受け入れなくてはいけないということです。

その心地悪さも、慣れていけば、次第に自然なことになっていきます。

自分が知っていることや、知っていると思っていることに囲まれて暮らすことは、安全で快適です。自尊心が傷つくこともありません。プライドも保てます。

でもはっきり言って、それは怠惰な生き方だと思います。自分と違う意見を受け入れられない、ということでもあります。当然、そこに成長はありません。変わってはいけません。


「金持ち喧嘩せず」という言葉があります。この言葉の裏にはこんな背景があると思います。

ネガティブな世界で盛り上がってる人たちには、何を言っても届かない。そういう人たちは全く違う意見を受け入れることができない。だから論破しようとするのは無意味だ。話の分かる人、ポジティブに気分良く過ごせる人とだけ付き合っていこう、と。

つまり、それ以外の人たちには、普通に暮らしている限り、彼らの意見に触れるチャンスは与えられないということです。

だからこそ、もし自分にそのチャンスを与えられたなら、それはラッキーなことです。少しでも変わりたいと思うなら、素直に話を聞くことです。そしてただ聞くだけでなく、それを受け入れて、理解するために努力することです。

話を聞いて理解するというと、受け身なことのように思われがちですが、実際にはその逆で、自立した姿勢が必要です。

なぜなら、その言葉を理解するためには、自分と向き合う必要があるからです。

そして、それができる人だけが、変わっていけるのだと思います。

「話を聞く」ということの意味は、それを聞いて理解できる自分になる。つまり自分が変わる、波動が変わる、ということです。

変わっていくためには、まずは「聞くこと」からです。

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