maiko 「hope」
女性ジャズバイオリニストmaikoさんのミニアルバム「hope」が最近のお気に入りだ。
なによりmaikoさんのクリアな音色が好きだしmaikoさんのメロディックなオリジナル曲も魅力的だ。
メンバーはmaikoさんとギターの宮野弘紀、ピアノの伊藤志宏のトリオ編成。
インタープレイの要素は少し薄いが3人とも歌心が素晴らしく誰がメロディーを弾いてもとても良く歌っている。
また延々とソロ回しをして冗長になりがちなチック・コリアの名曲「Spain」を5分ほどで起承転結をつけてコンパクトにまとめているところも好印象である。
日本唱歌の故郷にも心が温まる。
東北の震災の翌年のリリースという事もあり「hope」希望と名付けられたこの美しいアルバムのハイライトはmaiko自身の作曲による「Rain」だと思う、このアルバムの中では最も長尺で8分台の演奏だがその長さを全く感じさせない、美しいメロディとドラマティックな構成の名演だ。
普段あまりジャズを聴かない方でも聴きやすいアルバムなので、ぜひ機会があれば皆さんにも聴いていただきたい。
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