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『産土』とは?

●1. 概要 

約6分のロング予告編

 『産土(うぶすな)』は、独自のテーマと切り口で、主に農山村の「限界」と呼ばれている集落の内側を、取材していくドキュメンタリー映画です。2012年から2015年にかけて、徳島県佐那河内村在住の映像作家・長岡マイルをプロジェクトリーダーとして、さまざまな外国人映像作家らとともに取材してきました。

 スタートしたきっかけは、徳島県神山町にあるNPO法人グリーンバレーと、トノループ・ネットワークス代表トム・ヴィンセント、そして長岡参が共同で企画した事業「森と共に生きる暮らし方探訪キャラバン」が、2012年度の「愛・地球博成果継承発展事業」として助成を受けたことでした。

 これまで取材してきた内容は、『産土』『産土  —壊—』『産土 —節—』という作品としてまとめられ、今まで世界のあちこちで多くの人に鑑賞され、共感と支持とを集めています。

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●2. ロケ地/スタッフ

『産土』

【撮影・取材場所】
徳島県木頭村(那賀郡那賀町木頭)
長野県飯田市
山梨県早川町
山形県鶴岡市/西置賜郡 飯豊町
島根県吉賀町柿木村/匹見町(益田市匹見町)
沖縄県久高島(南城市知念久高) 

【招聘映像作家】
ジャン・フィリップ・マルタン(フランス)
ルーファス・ウォード(イギリス)
ベン・ラッフェル(ニュージランド)
ジョン・チョー(マレーシア)
キルステン・タン(シンガポール)

【スタッフ】
撮影補助 堀川ジュリアン健太
助監督 川口泰吾
ライン・プロデューサー 荒川あゆみ
プロデューサー トム・ヴィンセント
翻訳 田中クレア

【音楽】
Antennasia
サトコオトナラ

(二作目、三作目のデータについてはまた後日アップします)

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●3.「産土」という名前について

 「森と人の暮らし」というテーマで日本を駆け回った1年目は、山形の山伏やマタギ、島根県の有機農業、徳島の林業、長野・山梨の限界集落、そして沖縄の離島を取材しました。

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 内容が多岐に渡り、どうやってこれらをまとめようかと逡巡を重ねていたとき、ふと長岡が思いついたのが「産土」という言葉でした。
 「産土」とは、土地そのものであったり、その土地の神のことを指す言葉です。人が産まれてから死んでいくまで、その人のことを守り続けると信じられてきたといいます。
 外国人作家らとともに旅していくことで、自然と何かに手を合わせたり、頭を下げたりする、日本人の行為や習慣こそが、自分たちの特徴であり、またよりどころではないかと思うようになりました。
 乱開発や環境破壊などを繰り返す一方で、一本の草木のために祈る文化がある。当たり前なこと過ぎて、ことさら特筆すべきものではなかったかもしれませんが、そういうものが失われつつある現在、少しでも形に残したいと思ったのです。
 ただし、ただ古いものをセンチメンタルに希求し、いたずらに礼賛したり棒読み的に表現するのではなく、今の感性と技術で表現するべきだと信じています。

●4. これからに向けて

 最初の作品が完成してからすでに7年が経過しました。時代は2020年になり世界中が新型コロナウイルスの騒動により疲弊しています。そして今だからこそ、この作品をオンラインで配信するべきだと考えました。今回UBUグループさんのご支援により、無料でYouTubeで配信できる事になりました。この映画が少しでも何かの役に立ってくれればと願っております。

上記アドレスから、『産土』のDVDが注文いただけますので、必要な枚数、お名前、連絡先をメールにてお送りください。(あと300部ほど在庫があります)

企業の方へ:全3作を配信していくにあたってご協力して頂ける企業さんを募集しております。詳しくは上記のPDFをお読みください。


『産土』の連続配信や記事のアップのための編集作業は、映像を無料でご覧いただくためにたくさんの時間や労力を費やしております。続けるために、ぜひサポートをお願い致します。