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若者のセリフ【愚痴込み】

一昨日、昨日とお店でイベントをしていました。

ちっちゃなマルシェイベント。

お店の前にテーブルを出して、1日目はフードを、2日目はハンドメイドのアクセサリーを売りました。

店内ではお弁当を販売したり、占いやワークショップをしたり。

集客力もお金もない私がやるイベントなので、告知のポスターも手作り、本当にこじんまりとしていてお客様のメインはお店の日頃からのお客様や出店者のご友人が多かったけれど、それでも店頭の販売エリアはインスタのストーリー見てきたよとか、自転車で通りがかったおばちゃんが覗いてくれたり、それなりにみんなが満足の行くマルシェにはなりました(ある面、私らしかったかも)

アクセサリーを販売してくれたのはもう5年以上お付き合いのある作家さんTYさん、TYさんの娘さんのお友達YRちゃん(21歳)、元々お店のお客さんだったWYちゃん(25歳)の3人。

3人とも前の週に市内の某所であったフリーマーケットに出ていて、

だいぶんと値切られたらしい。

ちょっとした傷を見つけては「これ、傷あるからまけて」と言われて「あ、ホントですね、商品にならないから売れないです」とわざと下げたりしたらしい(もちろん傷はだめだから正しい判断ですよね)

そして若干21歳のYRちゃんがこう言った。
「ハンドメイドってどれだけ手がかかってるか、みんな全然分かってなくて、工場生産でどんどん作っているものと同じ扱いされてしまう」と。

小さなガラスを貼り合わせ、削って焼くためなのか、角度や光の当たり具合によって色の変わる彼女の商品は、見る目の乏しい私から見ても値切るような商品ではない、むしろもっと価格を上げたっていいくらい(梅田行ったら5000円で売ってるよ)
YRちゃん、残念だけど、自分で自分の商品の価値を下げに行くような場所で大切な商品を売っちゃだめだよ。
そう答えるのが精一杯でした。

アクセサリーだけじゃない、
パンやケーキ、カフェだってその価値を分からずに利用している人、見極められない人は多い。
「えー高いっ!こんなの自分で作ったら◯◯円でできるやん」
とか言う人いるけど、やらないのに食べたいから、やらないのに欲しいからお金払うんでしょ??じゃあ自分で作ってください、と言いたくなる時がある、しかもエアコンが効いて、綺麗に掃除してある場所代込みですから。

7年ほど前、まだ私が前の形のカフェをやっていた時、当時お店を手伝ってくれていた娘(当時高校生)は
「ママの店、あり得ないくらい長居するよね、恥ずかしくないんかな」ってよく言っていました。
その時「長居するくらいママの店は居心地がいいってことだよ」って返していたけど、
1000円のランチで3時間長居して話している内容が、子供の中学受験のことだったりするもんだから、「子供の受験を考えるならあなた達のこの姿勢が大事なんじゃないの??」なんて思ったりしてた、そんなこともYRちゃんのセリフを聞いて思い出しました。

日本って、幸せ度とか自国を愛する気持ちがとても低いらしい。
どうすればいいのか分かんないし、お偉い政治家や官僚さんに考えて貰わないといけないこともたくさんあるけれど、日頃の生活レベルで、これからの日本を背負って立つ若者に寂しいセリフを言わせるような大人にはなりたくないものです。

カフェは店主との会話や、心地よい空間が商品で、コーヒーはツール。
以前コーヒーを淹れようと失敗して、「淹れ直しますからもう少し待って」と伝えたら「コーヒーはどうでもいいんや、この空間が気分良ければ」と仰ってくださった常連のお客さまがいます。
失敗のコーヒーはだめだけど、そんなお客様で私のお店も満たされたらな。
精進、精進。

一緒に精進しましょう⇓⇓


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