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【自己紹介】わたしのこと

2年もお休みしていたので、今更ながら自己紹介をしようかなと思います。

お店を始めて8年が過ぎました。
私自身はアラカンです。

なぜカフェを開業したかというと、
大学時代(40年前)にアルバイトしていた2つのお店(一つは純喫茶、もう一つは今考えるとカフェと言われる場所のはしりだったかもしれません)の仕事を通して
単に憧れたからです。

純喫茶の方は、梅田という場所柄、業界の人が打ち合わせに来たり、近くのホテルマンが休憩に使うようなお店でした。
ホテルマンは10分そこそこの休憩時間を愛おしむようにコーヒーを召し上がっていたし、業界の方はふかふかの椅子で資料を広げ、タバコを更かしながら何やら問答していました。
長時間の滞在でコーヒー1杯しか出なかろうが私のお給料に何ら影響はなかったし、コーヒーはとても美味しくて、ママはとても優しくて、内情を知らないので「あーこんなお店いいなあ」と単純に思っていました。

カフェの方は大学の近くにある大きな駐車場を併設した店舗でした。
白塗りの建屋がとっても可愛い上に、出しているものは全て手作りで、
クロワッサンやパイ、カレーやハンバーグ、アイスクリームやジェラートも全て店内で仕込みされていました。
土日ともなればテニス帰りのお客様など次々に来られ、行列ができ、洗い物がえげつなかったですが、それでもはつらつと働く先輩方や、母くらいの年齢の優しい調理担当の方々、レジに溜まっていく大量のお金(売上)を前に、かっこいいな〜〜でも大変そう…

結局18歳の小娘はカフェには憧れるものの、純喫茶の世界に飛び込みたいなと思いました。

でも田舎の高校では私は比較的成績優秀で関西の国立大学に進学しているし、親もそれは少しは自慢だったろうし、仕送りをしてもらいながら、奨学金をもらいながら大学に行っていた私が卒業したら純喫茶をしたいなど言えるわけもなく、せめてもと就活した某外食チェーンに内定をもらった時も、「なんで水商売なんか」と実家の父に猛反対され、親のメンツを保つような形で大手電機メーカーの下請けをしている会社に就職しました。

お店を一軒持とうとしたら1000万近くのお金が必要だ(この金額今もさほど変わっていないってことは、いかに日本の経済が成長してないか分かりますよね(^^)ということは分かっていたので、喫茶店をやりたいは「宝くじが当たったら」に変わり、出世欲の塊みたいな私は仕事をモーレツに頑張りました。

そして、昭和の感覚で育った私はその仕事をいとも簡単に「結婚」と引き換えに投げ出してしまいました。
今の感覚だったらあり得なかったかもしれませんが、その当時は「女子は家のことをやるもの」と思っていましたので、自分のお給料はあくまでも補助的なもの、そして子供が生まれ、その子がもしハンディなどを負ってしまったとき、辞められない仕事を持っているのは良くないと考えていたのかもしれません。それほど30年前は閉鎖的だったのだと思います。

ちなみその2つのお店は今はありません。
カフェをやろうと決めてから、「あのときのお店は?」と見に行った純喫茶はビルのバックヤードに、瀟洒な白いお店は、デイサービスに変わっていたのを見た時、カフェをやることの難しさを感じました。

(次回につづく〜〜〜)

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