まさに牛骨スープの塩!タルバンを支える字幕班の魅力
タリョラバンタン!通称タルバンは防弾少年団が出演するバラエティ番組。
企画が毎回よく練られており、メンバーの面白おかしい一面(一面では済ませられない)が多く見られるアーミーなら必見の超優良コンテンツだ。
今回、その魅力たっぷりの番組の謎に迫るべく私が注目したいのは、メンバーでもなく、企画でもなく、字幕である。
もう一度言うが、字幕である。
今回は、牛骨スープの塩(韓国でいう縁の下の力持ち)である字幕班の魅力について、大きく四つに分けて話していこうと思う!
注意)最近のタルバンに関する画像が多い気がします!過去のタルバンについては後編で〜
字幕班の魅力① 致死量のメンバー愛
魅力といえば、これに尽きる。
メンバーを愛し、かれらの行動全てを可愛らしく愛おしく昇華するボキャブラリーの数々。
これぞ字幕班。
字幕班の言葉は、芸風で例えるとぺこぱ、パンクブーブーに似ている。
人を傷つけず、ユーモアで見る人をたのしくさせてくれる技術。
また、韓国の番組ならではの“無生物が喋り出す”演出もかわいい。
擬態語がよく使われているのもかわいい。
メンバーを動物に例えるのもかわいい。
もしこれが編集室で、
「ねえジョングクって犬で言うとなんだと思う?やっぱり小型犬?」
「あー俺はマルチーズだと思う」
「お、いいね。マルチーズグクわかる」
「ナムジュンはゴールデンレトリバーで決まりだよね」
みたいな会話が繰り広げられていたらそれもまたかわいい。
タルバン字幕はかわいいのビッグデータだ。
あと個人的に、タルバンはリズミカルな字幕がついていて楽しい。日常でもちょっと使いたくなるような軽やかさがキュート。
字幕班の魅力②ピリ辛!辛口表現
メンバーに甘々なことが多い字幕班だが、時折ぴりりと辛い表現で新たな面白さを感じさせてくれることがある。
この辛さは芸風で言うと千鳥やサンドウィッチマン(芸風の例えに縛られた人?)
ぷっ!と思わず吹き出してしまう。
まず甘口
中辛
辛口
激辛ハバネロ
悶絶級激辛カプサイシン入りになると[馬鹿なやつともっと馬鹿なやつ]みたいなのが出てきて(ヒュンダイの回かな?)それも面白い。
日頃甘々だからこそできる愛のあるツッコミ。
字幕班の魅力③概念ベイマックス!やさしさ満載
タルバン字幕は、メンバーを一人にしないし誰かを蔑ろにしたりすることはない。
[RM...あなたが遅いんじゃありません。ただ...世界が少し早いんです!]
この字幕を見た時、私は感動した。
感動したのだ。
バラエティ番組の字幕に感動することが果たして今まであっただろうか?いやない。
誰かを蔑ろにして生まれる笑いは、誰にだって身近なものだ。字幕班の方々は、テニスをなかなか習得できないナムジュンさんを弄ることもできたはずだった。
でもそれをしなかった。
多分タルバンのスタッフ陣は、私たちアーミーが社会の荒波に揉まれて_________終わらない残業に、山積みの宿題に、複雑な人間関係に、どうしようもない無気力に、_______心底疲れていることが分かっている。
そんな私たちが毎週火曜日、大好きな人たちを見ることを癒しにスマホを開くことも、ちゃんとわかっている。
タルバン字幕には、特定の誰かを傷つけたり、悲しい気持ちにさせるものがない。
人を傷つけることを禁じられたふわふわのロボットみたいに、毎週火曜日、私たちを癒してくれるのだ。
④全画面かわいいの聖地!秀逸エフェクト
少年団はほっぺたをまる子ちゃんにされがちだと思う。
休暇中のユンギさんはスベリ防止の妖精さんにされがちだし
テテはくまさんにされがち。
先生の心に雨を降らせがちだし、
みんなの大切なところはみんな自身が守ってくれる。(字幕自体も面白い)(私が好きなのはナムデラーとテコビッチ)
工夫次第でどんな場面でも面白い&かわいいの聖地にしてしまう。タルバン字幕班は真の技術者集団だと思う。
おまけ: 創作意欲満載のクセあり四字熟語
これは私も日常的に使ってしまい、周りに「?」な顔をされている。だって可愛いんだもん。歯茎満開、頬骨上昇!
タルバンのみならず様々な韓国の番組で見られるが、日本で使っていないのがちょっと寂しい。私が敏腕編集者ならどんな手段を使ってでも広辞苑に載せていただろう。
タルバン字幕班推し、始めます。
タルバンは視聴者が限られてはいるが、韓国のみならず世界中で愛される防弾少年団だからこそ、宗教や歴史、文化の成り立ちまで、様々なバックグラウンドをもつ人々に視聴されている。
でも様々なバックグラウンドがあると言うことは、様々な“タブー”が潜んでいるということで。
そのタブーに決して触れないで「面白い」「笑える」をつくる字幕班の思慮深さに、わたしはいつも感動している。
タルバン字幕は防弾少年団への愛と知識、語彙のセンスにあふれた人々の血、汗、涙によってつくられていると言えるだろう。
前編おしまい!
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