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タマネギ皮染めのトラベラーズノートカバー

前回作ったタマネギの皮の染料を使って革を染め、トラベラーズノートパスポートサイズのカバーを作る。

パスポートサイズのカバーならA5サイズの革で作れてお手頃価格なことに気付き、つい作り始めてしまった。
ノートの使い道は思いついていない。

前回のレギュラーサイズは厚みが1.5mmの革で作成しており結構な重さがあったので、パスポートサイズは1.0mmの厚みにし、薄く軽く持ち運びしやすい仕上がりを目指してみた。
持ち運ぶから傷付きやすいという視点だと、厚めの革の方が良かったのかもしれない。

3枚で980円は嬉しい。残りの2枚も違う方法で染めています。

タマネギの皮で作った染料を刷毛で塗り、みょうばんを溶かした媒染液をさらに重ねて塗る。
刷毛はササッと全体に塗れて便利。でも洗うのがちょっとめんどくさかった。

染料と媒染液を塗った直後

染料を作ってから1日経っていたので沈殿している部分があり、そのためか試し塗りよりずっと濃い目で色ムラのある状態に。

半乾きの状態で、霧吹きでたっぷりと水をかけ、キッチンペーパーで水分を吸い取る作業をしました。余分な成分を取り除いたつもり。

乾燥後の銀面
乾燥後の床面

乾燥後。
染料を刷毛で塗る際にビシャビシャにし過ぎたので床面のフチにも染みており、古紙のように着色されていた。なかなか好み。

トラベラーズノートとサイズ比較

床面についた模様をそのまま残したかったがちょっと大きかった。
およそ縦140mm 横200mmのサイズにカット。

中央上端から5mm、そこから1cm下、中央下端から5mm、そこから1cm上、左半分の中央に2mmの穴を開ける。
※中央上端から5mmと左半分の中央は後で3mmの穴を開け直した。紐を通しにくかったので。ぜんぶ3mmでも良さそう。

刻印は経年変化したときに振り返りやすいようにと、「2024.7 onion」と入れた。

全体にニートフットオイルを塗りレザーコートマットを重ねる。レザーコートマット今回は薄めずに原液を塗った。

仕上がった銀面

床面とコバはトコフィニッシュを使用。
床面をガラス板で磨き上げる際、前回は白っぽい傷のような跡がたくさんできてしまったが、今回はガラスの重みだけを使って力は入れずにスーッと動かしてみるとキレイに仕上がった。

仕上がった床面

前回購入したトラベラーズノートリペアキットのゴム紐と栞紐を通した。
金具パーツはリペアキットに1つしか入っていないので、今回は結ぶだけ。
結び方はこちらを参考に。

前回の試し染めのときに作った革タグを通してみた。

完成したカバー(表)
完成したカバー(裏)
レギュラーサイズとの比較(厚み)
レギュラーサイズとの比較(表)

なかなか良い仕上がり。
草木染めは褪色しやすく、ヌメ革はエイジングで色が濃くなるので、どう変化していくのか気になるところ。

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