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ヌメ革の草木染め(タマネギの皮)

タマネギの皮染めの靴下を編もうとタマネギの皮を溜め込んでいましたが、
最近編み物から離れ気味で今編んでいる靴下が一向に終わらないので、
ヌメ革の染色に使うことにしました。

タマネギの皮+押し込めば浸かるくらいの水

タマネギ何個分だったのか、何グラムあったのか肝心なところを確認し忘れていました。
タマネギ十数個分はあると…思う。
煮詰めて濃くする予定なので水は少なめ、タマネギの皮が水に浮いていてわかりにくいけれど、押し込めば浸かるくらいの量。

弱火で15分後
さらに弱火で15分後
さらにさらに弱火で15分後

夜も遅かったのでここで火を止め、一晩置く。

9時間後くらい

ここでヌメ革に染料を塗ってみる。

上:タマネギ皮染料を塗った革、下:水道水で濡らした革(比較用)

まったく染まっていないので、がんがん煮詰める。

中火で30分後

タマネギの皮がしんなりとして黒ずんでおり、もう煮込む必要はないかなと思って取り出すことに。
トングでザッと取ってボウルへ。
細かめの網で染液を濾す。
タマネギの皮が冷めたら絞り、出てきた染液は鍋に戻す。

濾したあとの染液

わかりにくかったのでタマネギ皮染めをするほうの革に「onion」と刻印…しようとして取り違える。
・onion:1回目の試し染め→水道水で濡らしただけ、2回目以降は染色実施
・無刻印:1回目の試し染め→実施、2回目以降は水道水で濡らすだけ

染料は小皿に取って、手で触れられるくらいの温度になってから革に塗っている。

試し染め

横の糸は染料の状態を見る目安として入れたコットンベースの毛糸。
毛糸の染色は何度かやっているので、自分が見てわかりやすいかなと。
さっと染料にくぐらせてから水道水で軽くすすぎ、キッチンペーパーで水気を取ったもの。
(タンパク処理も媒染もしていない状態)
綿糸の染めであれば十分な色素が出ていることがわかる。

中火で20分後

煮詰まって鍋底が見えてきたのでここで終了。
若干のとろみがある。

上:タマネギ皮染め、下:濡らしたのみ

黄みよりのブラウンに変わったように見えます。

ここでもう2枚色確認用の革を追加。
2枚とも同じように染めたあと、3枚の革をそれぞれ別の媒染をする。
媒染液を作って塗るだけ。

左:水道水で濡らしたヌメ革
右上:タマネギ皮染め+ミョウバン媒染
右中:タマネギ皮染め+銅媒染
右上:タマネギ皮染め+鉄媒染(Mの刻印は間違い…)

このまま乾くまで放置。

乾燥後
ほかの染料で染めた革とも並べてみる

ミョウバン、銅媒染は黄みがかったベージュ。

鉄媒染は、ほんのりとトーンが暗くなったものの、染色前とあまり変わらず…。
乾かす前と後で色味が全く違って不思議です。
毛糸の染色では、鉄媒染は毎度グレーや黒に近い色に変わっていたので、なぜ革だとこうなるのか気になるところ…次回やったらグレーになったりして

そして翌朝見てみたら

ミョウバン、銅媒染がさらに黄色く

ミョウバン、銅媒染はさらに鮮やかな黄色になっていました。
ミョウバン媒染の方にはさらに空色の染料を重ねてみた。グラデーションにしてもいい感じ。
なぜ一晩たって色が変わったのかもよくわかりません。不思議。

草木染めは日光に弱く、日に当たると退色しやすいこと。
反対にヌメ革は日光に当てると色がこくなっていくこと。
このあたりがどのように作用していくのか気になります。

コーヒー染めも、ローズマリー染めもしてみたいし、また前回のように市販染料のグラデーションもやってみたい。

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