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【独学・文系・実務未経験】独学で基本情報技術者試験に合格した話


この度、基本情報技術者試験(長いので、以下では"FE"と表記します)に2ヶ月間の独学で無事合格することができました!
記念に、合格に至るまでの勉強方法などシェアします。

(注)FEとは…
情報処理技術者としての基礎知識を評価する「国家資格」です。
IT関連の国家資格としては、ITパスポートの次に位置付けられる資格であり、IT業界でのキャリアを目指す上での登竜門となる資格です。


前提

私について

  • 文系学部卒。

  • ド事務職。専門知識・スキルなし。エクセル?vlookupならわかるよ?

  • あるのは興味とやる気のみ。

そんな私でも、2ヶ月間の勉強で合格することができました!!

私のスキルについて

実務経験はありませんが、以下の2点は大いに役立ったと考えています。
・ITパスポート取得(今年2月)
・プログラミング学習中

これからFEを受験される方、現在受験を検討中の方にも、以上に取り組んでいただくことをおすすめします!
(理由はのちほど)


勉強方法

【科目A】ITパスポートの取得

ITパスポートはFEと同じく国家資格であり、IT基礎知識を広く学び、ビジネスに役立つITスキルを証明するための試験です。
「なんで別の試験の話すんの?」と思うかもしれませんが、ITパスポートの取得は、FE対策としても大いに役立ちました!

  • 理由1:試験範囲が重複している

$$
\begin{array}{|l|l|l|l|} \hline
\text{試験科目} & \text{ITパスポート試験} & \text{基本情報技術者試験} & \text{重複する分野} \\ \hline
\text{ストラテジ系} & \text{◯} & \text{◯} & \text{経営戦略、システム戦略、技術戦略など} \\ \hline
\text{マネジメント系} & \text{◯} & \text{◯} & \text{プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント} \\ \hline
\text{テクノロジ系} & \text{◯} & \text{◯} & \text{コンピュータシステム、ソフトウェア、ネットワーク、データベース} \\ \hline
\text{セキュリティ} & \text{◯} & \text{◯} & \text{情報セキュリティ} \\ \hline
\text{プログラミング} & \text{×} & \text{◯} & \text{-} \\ \hline
\text{システム開発} & \text{×} & \text{◯} & \text{-} \\ \hline
\text{ハードウェア・ソフトウェア} & \text{×} & \text{◯} & \text{-} \\ \hline
\text{データ構造とアルゴリズム} & \text{×} & \text{◯} & \text{-} \\ \hline
\text{情報理論} & \text{×} & \text{◯} & \text{-} \\ \hline
\text{情報に関する法務} & \text{◯} & \text{◯} & \text{著作権法、個人情報保護法など} \\ \hline
\end{array}
$$

ITパスポートとFE(科目A)では試験科目の多くが重複しています。
ITパスポートの対策はFEの科目A対策に直結!
FEの方がより深い部分はありますが、科目Aは結局暗記。
ITパスポート対策で覚えてしまえば、FE対策として新たに覚えることは少なくて済みます!

理由2:モチベーションの維持

FEに合格するには、約200時間の勉強が必要といわれています。
平日に毎日1時間、土日にそれぞれ2時間ずつ勉強したとしても、
1週間の勉強時間:1時間×5日+2時間×2日=9時間
⇨30週間超の勉強が必要となります。
これだけの期間になると、勉強のモチベーションを維持する工夫が必要になると思います。

そこで役立つのがITパスポート試験
難易度はFEより低く、FEより短い時間で合格することが可能です。
試験科目は重複しているので、ITパスポートはFE取得の中間チェックポイントとして機能するわけです。
やはり「合格」という実績は自信、モチベーションに繋がりますし、FEを受験する際は、ついでにITパスポートを取得されることをおすすめします!

参考書

イメージ&クレバー方式でよくわかる かやのき先生の基本情報技術者教室

FEの試験対策として、参考書はこの1冊のみ利用しました。
科目A・科目Bともに、多くの例題が揃えられています。
特に科目A対策では必要事項に絞って、詳細に解説してあります。
私はこの参考書を2周しましたが、知識のインプットはこれで十分だと思います。

【科目A・科目B】過去問道場

基本情報技術者試験過去問道場
基本情報技術者試験過去問道場(午後)

参考書を2周した後は、上記のサイトで過去問を解きました。
問題数は豊富であり、正答率も表示されるので、自分の弱点を把握することができます。
また先ほど紹介した参考書だけでは、科目Bに慣れるには問題数が少ないかと思いますが、こちらのサイトは科目Bの問題も豊富に揃っています!

参考書でインプットを終えた後は、こちらのサイトでアウトプットしていきましょう!

勉強時間(私の場合)

私の場合、以上の方法で平日は毎朝30分、帰宅後に1時間、土日はそれぞれ約2時間ずつ勉強していました。

それを約2ヶ月続けて、無事にFEに合格できました!

【科目B】余裕・興味があれば

科目Bではアルゴリズムに関する問題が多く出題されます。
こちら旧来はC言語など実在するプログラミング言語で書かれたプログラムが出題されていましたが、現在は擬似言語(既存のプログラミング言語に似せた言語)によるプログラムを読み解く形式です。

もともと実際のプログラミング言語が使われていたくらいですから、実際のプログラムをイメージした問題になります。

プログラミング未経験でも理解できる内容だとは思いますが、経験があった方が、何をやっている問題なのか、具体的なイメージが湧くと思います。

そこでおすすめなのが「ドットインストール」。
プログラミング初学者に向けた有名な学習サイトで、動画解説を見て、実際にチャレンジしてみる形式になります。

一部レッスンについては、会員登録のみで無料視聴可能です。
FE対策としては、実際にプログラムを記述できる必要はありませんので、上記サイトの動画を見て、プログラミングの雰囲気を掴むのも良いかと思います。

興味があれば、「はじめてのJavaScript」「はじめてのPHP」あたりを見ると良いかもしれません。


結論

・文系事務職、実務経験なしでも、FE合格は「十分に可能」。
・インプットとして、まずはITパスポート取得を。
・参考書でインプット→過去問サイトでアウトプット。
・興味があれば、プログラミングの勉強を(ドットインストール 無料教材)

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