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創作意欲の根源を思い出すまで

こんにちは!
駆け出しイラストレーターのmilcahです。

私はTwitterを始めてから4年とちょっと、
とにかく絵が上手くなりたくてがむしゃらに絵を描き続けてきたのですが…

そうしているうちにだんだん、

何が楽しいと思って絵を描いていたのか?
何を表現したくて絵を描き始めたのか?

創作意欲の根源にあるはずのそんな当たり前のことを、いつのまにか思い出せなくなってしまっていました。

ですが最近それを忘れていたことに気がついて
もがいているうちについに思い出したので、
今後忘れないよう記事にしておくことにしました。

というのは建前で、思い出せたのが嬉しすぎて
誰かに聞いて欲しかったというのが本音。笑

過去の悔しさとか虚しさを思い出して
少々荒っぽい表現をしてしまっている部分があるかもしれません。

①と②は創作意欲を失い闇堕ちしているmilcahの様子なので、
milcahの創作意欲の根源だけが知りたい方はぜひ③からお読みくださいね。

①なんでそんな大切なものを忘れちゃったのか

正直に言うと、
私は絵を描き始めた当初からずっとずっと、
自分の描く絵が好きではありませんでした。
めちゃくちゃへたくそだったし…

自分の絵が好きじゃない上に
表現したいものがない、なんて

よほどの変態でない限り
絵を描くのをやめてしまうのが普通だと思います。

しかし私はそんな変態でした笑
それは別の記事でも書いているのですが、

私を突き動かしていたのはただひとつ、

「もっと絵がうまくなりたい」

という気持ちだけ。

最初は自分の心をきゅんとさせた何かを表現したくて描いていました。

でもそれが全然伸びなかった。

社会人として日々の業務、そして毎日残業しながら、どれだけの時間や心血を注いで描いても、
心が折れるくらい誰にも見てもらえませんでした

描きたいものを思うまま描いているだけで
すぐにたくさんの人に評価してもらえる…なんて

そんな天才、ほぼいないと思うし、
そんなやついてたまるかよ…!😡

と思ってしまいます笑

そして私はもちろん
自分が描きたいものを描いてるだけでは、
自己満足で済ませているだけでは、
評価してもらえるわけがないただの凡人でした。

表現したいものを表現するにも、
まずは画力、そしてうまいだけでなくそこに付随した魅力がなければお話にならない世界。

本業のイラストレーターも、
美術系の学校を出ている人もごまんといる。

そして、技術も経験も知識も学歴も、
何もかもを持っていない自分。
悲しくて、そしてなにより悔しかったです。

だからがむしゃらに絵を描き続けました。

…と、そうしていたら、
それに集中しすぎて、自分が何にときめきを感じて絵を描き始めたのか完全に分からなくなってしまいました😂

②ついに描けなくなった

Twitterもたくさんの方にフォローしていただけるようになり、

自分でも「あ〜やっと、自分だけの絵柄を見つけられた気がする…」と思っていた2023年の春。

急に絵が描けなくなりました。

・仕事が立て込み、アウトプットをしすぎていた
・単純に体が限界だった
・いろいろあってメンタルも限界だった

という理由もあったのだと思いますが、
本当に何のモチーフも浮かばなくて。

お友達のイラストレーターに相談したら
こう言われました。

「何も浮かばないって……絵を見た人に何か感じてほしい、とか伝えたい、とか、そういうのないんか?」

と。
その言葉を受けて思いました。

そういえばそうだ

そんなもの1ミリもないわ
かわいい〜って癒されてもらえたらそれでいいと思ってた

絵に気持ちとか感情とかなにも込めてなかった


そして同時に、

私は何か心がきゅんとくるものがあって、
そのきゅんの気持ちを心の中で深めたかったから
絵を描き始めたんだ

ということをなんとなく思い出しました。

③自分は何にときめくか

しかし、自分が何にときめきを感じるのか
なかなか思い出せなくて、

いろんなものをインプットしながらいいなと思うものを少しずつノートに書き留めていました。

デフォルメの女の子、かわいいお洋服、レトロやアンティーク、カントリーなインテリア、淡い色使い…

まずは好きなモチーフがはっきりしてきました。

そして少し期間が空いたのち、

表と裏、夢と現実、かわいさと猟奇性…などの相反する二面性があるものにきゅんとしていたことを思い出したのです。

モチーフ(絵を構成する要素)だけでなく表現したい概念みたいなものに手が届き、

そうそう、そういう概念好きだった!!
それを描けると思うとワクワクする!😆
あー!これだわ!!
創作意欲の根源にたどり着いた!!

と満足していたのですが…

④求めていたものはさらにその奥に

無事、表現したいものを思い出し、
何も浮かばないという状況から脱した私は
創作意欲の根源探しをやめ、
また絵を描くことに集中していました。

そんな中、何がきっかけかはわかりません。
急にふと、この言葉が浮かんだんです。

眠らない庭

わー!なんだか素敵な言葉思いついた!

忘れないようにと思って、
好きなものを書き留めていたノートを開いたときに思いつきました。

そうだ、この言葉を、

この言葉を、絵にしたら

そこまで思い至った瞬間、
うわ〜〜〜っと感情の波が押し寄せて、
気持ちが昂りすぎて涙が出そうになりました。

思い出した、

私は「言葉」が好きだったんだ

小学生の頃、
自分が思いついた素敵な台詞を誰かに言わせたくて漫画を描き始めました。

そして、素敵な文脈が描きたかったから
しばらく小説を書いていた時期もありました。

でも、その素敵な言葉をただ言葉として語ることがすごく野暮なことに感じて、
物言わぬもので表現したくなって絵を描き始めたのでした。

言葉から得る、
この胸を締め付けるような痛みや喜びを、
言葉でないもので表現したかったんだ

やっと、やっと全部思い出せました
なぜ私がそもそも創作というものを始めたのか。


創作活動を始めたあの頃、
どれだけの胸の昂りに突き動かされていたか。

ああ…そっか…
ここがゴールでしたか……

⑤絵を描くこと自体も大好きです

言葉を表現する手段として絵を描くことを選んだ

みたいな書き方になってしまいましたが、
ただ絵を描くこと自体もめっちゃくちゃ好きです。

実際家庭環境が悪くなってからは
人の文章を読むのさえ辛くて、自分の描く絵の中の世界だけが自分の居場所だった時期も長かったですしね

だから言葉を伴わない絵も、
変わらずこれからもいっぱい描きます!

でも新しい絵のことを考えるときに、
描きたいモチーフだけじゃなくて
「表現したい言葉」
も一緒に考えられるんだと思うともう、
なんだか無敵になった気分になります。

きっと描いてる間も
最高の気持ちなんだろうなあ

あー、さらに絵を描くのが好きになった!

最後に

もし、この記事を読んでくださっている方の中に、

何を表現したいのか分からなくなっちゃったな…
創作を楽しめなくなっちゃったな…

という方がいらっしゃったら、

自分の心の琴線に触れたものをノートに書き留めることをおすすめします!(紙がおすすめです☺️)

好きなことを改めて書き集めると
人生の中にある素敵なものを再認識することができるし、

私みたいに奥深くに忘れ去られてしまった自分の「好き」の気持ちに気づくきっかけになるかもしれません。


いま、創作意欲を失ってしまっている方も、

あなたが創作活動をすでに始めているということは
あなたを創作を駆り立てた根源が必ず自分の中にあるということですから、大丈夫!

良き創作ライフを🍀

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