散文的に笑え

・いよいよ本格的に痩せようと思ってはいるのだが、ついつい食品に手が伸びてしまう自分の弱さを、どこか愛している自分もいる。

・固い決意も、完成した料理の前では星の数ほどの言い訳によって解かれてしまう。タチの悪いことに、罪悪感は満腹感に埋もれてどこかにいってしまう。

・いよいよ大型連休を明日に控えた電車はいつもより騒がしい。ニュースは連日の混雑を報道しているが、実際のところ家でゴロゴロしてる人々もそれなりにいるはずだ。サイレントマジョリティはいつもどおりの休日を過ごしているかもしれない。

・パソコンを開いてイラストレーターを起動するまでの腰の重さは、冬の朝の寝起きに似ている。動きはじめればなんてことないのに、なかなかエネルギーが必要だ。

・寒いのか暑いのか分からなくて、毎日服装を間違えている。なんで子どもの頃は毎日半袖でも大丈夫だったんだろう。物心、は防衛本能でもあると同時に日々の悩みごとを増やしていく。

・あっという間に5月だ。目の前のことを処理しているうちに、もう初夏がすぐそこまでやってきている。一月は行き、二月は逃げ、三月は去ったが、四月はどうした。さして忙しくもなかったくせに記憶にないのだから、きっと四月は失踪してしまったのだ。

・ずっと欲しい靴を見ているのに全然買う気が起きない。安いところをずっと探していて、見つからなくて困っている。こうやっていつもギリギリになって結局少し高い値段で物を買う。「時間を金で買ったんだ」と思っても、実際は無駄金を払っただけだ。

・久しぶりにハイロウズの『青春』を歌った。今はたまたまギターを弾いてたりするが、本当ならば今ごろは甲本ヒロトのように歌っていたかったのにな、と思い出す。

・『混沌と混乱と狂熱が俺と一緒に行く』という歌詞を思い出して懐かしくなる。自分自身を『俺』と歌う歌と、『僕』と歌う歌と、やはり印象が違う。洋楽の歌詞カードについている対訳は『俺』が多かったりして、なんだか強い男の歌に思えたりするけど改めて元の歌詞を読んだりすると弱々しい歌だったりもする。

・weezerの話をできる友達ができて嬉しい。今日も神田駅はラーメンの匂いがする。

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