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小説を書くことで、新しい何かが始まる其の弐拾弐
恋愛小説を書くことが、豊かさや健康、そして生きがいになるというお話をしています。
書くことが大切というよりも、意識的に潜在意識に働きかけて、人、もの、お金、そして時間の制約を受けていないと宣言するのです。そのためには、いちばん簡単で誰でもできるのが、恋愛小説を書くこと。舞台設定を、超豪華にして、現実ではありえないような場面を作り出す。その主人公になって、すてきな台詞を話す。
実生活では、たぶんわたしも含めて堂々と言えないような台詞でも、物語の中だからこそ、虚構が実像に変わっていく。そういう変身願望も満たされ、わくわくと幸せな気分になれたら、楽しいと思います。
誰かからいわれたことを、ずっと気にして心がざわざわしていたとしたら、その経緯を物語に落とし込んで、封印してしまいましょう。人はそんなに悪意がなくても、ピンポイントで、あなたを傷つけることができます。自覚がない分、鋭く切れるナイフのようなもの。
柔らかくて、優しい心の持ち主は、人より余分に傷ついたりするけれど、それも恋愛小説を書くことで、救われます。その人をデフォルメして、登場させましょう。どんな表情で、どんな声で話すのか、しっかりと観察して、書き込むのです。感性の豊かなひとは、絶対に物語を書くのに向いています。
誰かにわかってほしいと思い続けながら、苦しい時代を過ごしていた。そういうひとは、まず毎日五行書くことから始めてください。
では、また明日。
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