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ACミラン 低迷期を振り返る(10-11シーズン~13-14シーズン)

今シーズン、前半戦は首位を快走しスクデットを狙える状況から後半戦は失速しCL出場権争いを演じ見事8年ぶりのCL出場権を獲得したACミラン、10年前まではCL常連のミランがこの10-11シーズンのスクデット獲得以降いかに没落し苦しんできたかをまとめます。

10-11シーズン アッレグリの元で見事スクデット獲得

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38試合24勝10引分4敗 勝ち点82 1位

前年レオナルド監督の元で首位インテルと勝点差12の3位に終わったACミランはレオナルドの後任としてカリアリで年間最優秀監督賞を受賞するなど若手監督として頭角を現していたアッレグリを招聘、開幕前のメルカートでは09-10シーズン前にバルサに移籍するもペップとの確執などもあり上手くバルサにフィットできていなかったズラタンイブラヒモビッチを筆頭にロビーニョ、ボアテング、ジェペスなどと実力者を補強し、スカッドを充実させていく一方でジーダやカラーゼなどといった功労者やプリマ出身のダルミアンや前年に補強したフンテラールといった若手有望株や構想外の選手を放出した、シーズンの序盤は戦術を浸透させていく一方で上手く開幕ダッシュができなかったものの徐々に調子を上げていき11節終了時点で首位に浮上、冬のメルカート期間ではカッサーノとファンボメルを獲得した一方でアッレグリミランの元で定位置が無くなりつつあったロナウジーニョを放出、結果的にこの冬の補強も大成功で11節終了時点から一度も首位を奪われることなくスクデットを獲得、インテルの連覇を止めセリエに新時代をもたらした、ただそれ以前から懸念されていた世代交代のできていないことや財政難の問題がこのシーズンを境にチーム成績に影響を与え始め、シーズン終了後にベテランとしてレギュラー起用しづらくなっていたピルロが契約満了で退団、移籍先はコンテが率いることになったユーヴェに決定、この移籍が後のミランの明暗を分ける出来事となった。

11-12シーズン 最後までスクデット争いを演じるも2位、そして主力大量放出

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38試合 24勝8引分6敗 勝ち点80 2位

昨シーズンスクデットを獲得したミランはピルロがフリーでユーヴェに移籍したものの夏のメルカートではファラオーネやメクセス、ノチェリーノなどといった実力者や若手有望株をフリーや完全移籍で獲得し連覇を狙うスカッドをそろえた、シーズン序盤は調子が上がらなかったものの6節から18節のミラノデルビーで負けるまで12試合連続無敗を記録し勝ち点を積み上げ、冬のメルカート期間ではムンタリやマキシ・ロペスなどといった選手を獲得しシーズン後半も二度の4連勝を記録するなど最後までスクデット争いを演じていたがユーヴェとの直接対決での誤審やインテルにダブルされたのが響き2位に終わる、このシーズン終了後今まで10年以上にわたってミランに貢献したピッポやセードルフ、リーノを中心とするベテラン選手が引退やフリーで大量退団や攻守の軸であったズラタンとチアゴシウバを財政難でPSGに放出で一気に戦力が弱体化し、いろいろな意味でこのシーズンを境に転換期を入った。

12-13シーズン 戦力弱体化も何とかCL出場権獲得      

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38試合21勝9引分8敗 勝ち点72 3位

昨シーズン終了後ベテラン選手の大量退団に加え財政難が理由でズラタンとチアゴシウバという攻守の軸となる二人が抜けて大幅な戦力刷新&弱体化となったミラン、夏のメルカートではフリーで低迷期にカピターノを務めることとなったモントリーヴォや低迷期にCBで貢献したザパタを筆頭に若手有望株のニアンやアチェルビ、コンスタンやパッツィーニ等といった選手を低コストで補強しシーズンに挑んだものの大幅な戦力入れ替えが原因で開幕10試合で3勝2引分5敗の勝ち点11と低空飛行で就任3年目のアッレグリには早くも解任の噂が飛び交うようになる、しかし11節以降は調子を上げていき、冬のメルカートで獲得したバロテッリが大きく活躍し後半戦の19節目以降は14試合連続無敗で一気にCL出場権争いに加わるものの最終節までCL出場権を決めることができず38節目のシエナ戦で逆転勝利を収めてなんとかCLプレーオフ圏獲得となる3位でシーズンを終える、このシーズンは戦力どうこうよりもアッレグリの采配が3位に入れた大きな要因で結果的に低迷期に突入するのを1年先延ばしにしただけとなったシーズンでもあった。


13-14シーズン 開幕から低迷でアッレグリ解任、そして低迷期突入

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38試合15勝12引分11敗 勝ち点57 8位

昨シーズン最終節で何とか3位に滑り込みCLプレーオフ出場権を獲得したものの夏のメルカートではマドリーで苦しんでいたカカ復帰以外はポーリやお値段以上のマトリ、バレッタのローンからの復帰以外はプリマの方でクラブナポリからドンナルンマを獲得した以外では財政難が理由で目立った動きはできずに開幕前から戦力不足が露になっていた。シーズン開幕後はその戦力不足が原因で開幕から低空飛行でCL出場圏内からは大きく離されてしまいアッレグリ解任の可能性が大きく高まる中で冬のメルカート期間では本田圭佑をフリーで獲得するものの彼のデビュー戦となったサッスオーロ戦でベラルディに4得点を決められ3-4で敗退、これが原因でアッレグリはシーズン途中で解任されて後任にはセードルフが就任、悪夢のレジェンドOBの浪費と低迷期の門を完全に開いてしまう結果となった、セードルフ就任以降は調子が上向きになり一時的に5連勝をするものの前半戦の低迷が響いて8位に終わり、今までCL常連だったミランが欧州カップ出場権を逃す成績で終えることとなった、CLではラウンド16でアトレティコマドリー相手に敗退でこれ以降長らくCLの舞台で戦うことはなくなった、オフにはセードルフを解任し後任にはピッポインザーギが就任、誰が見ても分かるようなCL出場権すら狙えない絶望的な戦力不足のスカッドをピッポが率いることとなった。

次回はベル爺末期の14-15シーズン~16-17シーズンを総括します!

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