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頬をつねる指先に似た、

ある、いつもと変わらない朝

6/8〜6/11は、中野HOPEにて
タイトルの公演に出演して参りました。

約3年半ぶりに板の上に立ち、お客様へものがたりをお届けしました。

稽古期間約2ヶ月。
トータルでみれば長丁場ではあるが
稽古回数はもちろん限られているわけで
その中でどれだけ"良い作品創り"が出来るかに魂を燃やしていました。

Twitterの140文字だけでは到底収められないので
こちらに想いの丈を綴ります。
(note初更新〜🎉)
ぜひお付き合いいただけますとサイワイです。

薄暗かった空は、太陽に照らされて

まず、どんなお話しなのか。少しあらすじと、
今回の公演はなんと、eplusにて配信があるんです!
なので先に告知させてください🤍

あらすじ(ミランダ見解)

心を閉ざした少女と
一冊の本の世界が入り混じり
それぞれの未来を
不器用ながら、転びながらも
手探りで追い求めていく。

その中にあるものは、

過去への執着、依存
嫉妬、焦燥感
憧れ、固執
未知への恐怖
後悔、妬み
計り知れない孤独
抱え切れない虚無感
絶望、焦り、苛立ち

それでも、みたことのない駅へ向かうため
歩き出していく。

複雑な感情を織り交ぜた、ダークファンタジーです❤️‍🔥

アーカイブ配信について

eplusにて、6月24日(土)より配信開始です!
期間中繰り返しみれますので
ぜひ、2〜3回、、いや10回くらいみてほしい🫶🏻笑

○配信鑑賞
一律2300円
配信期間6月24日10時~30日23時59分
※購入期間
5月20日(発売開始)~6月30日20時まで

○申し込み
🔽bakuチーム公演

アンケート欄【応援するキャスト】に
ミランダ沙織とご記入いただけると嬉しいです🤍

🔽nekoチームはこちら
Wキャストの醍醐味。
同じなのに全くちがう、が味わえます。
気になった方はぜひ🤍


真っ白な空間から始まり
最後には一体何色になるのか。
どうかその目で見届けてください。

開かれた真っ白なカーテン

さて、ここからはミランダの心境を
わりと包み隠さず綴ります。
この台本をいただいたときの第一印象。

「むずかしいやつきたぁーーー」

配役をいただいたときの率直な感想は
「自分に打ち勝つ🔥」でした。
すっごい苦手な役、でも見覚えある感情ばかりで
もともとやりたいな、と思っていたの。

それが「アイ」という子で
なんと今作のW主演のひとりでした。

3年半ぶりの朗読劇で主演…
いけんの?アタシ?!状態(込み上げてくる動悸)

根っこの感情に理解があるとはいえ
そこにテクニカルな表現を加味した状態で芝居、となると
やっぱり難しくて超苦戦しました( ◠‿◠ )

作品の顔のひとりなので、テンポを崩したら、しぬ。
そんな風に自らプレッシャーをかけて踏ん張りました。

でもね、
過去に朗読劇や舞台に何度か出させていただいていた時も
今回も思ったこと。
独りよがりではなにもできないんです
役が孤独でも、役者はひとりになっちゃいけない
ひとりじゃ何もできないんですよ

本番中は特にそれを身をもって感じまして
アイを演じているとき、エグいしんどくて本当に身体の震えが止まらなくて
どっちが現実だっけ?って一瞬本当に混乱したり…

役作りとか芝居するときの工夫、というよりかは
アイはわたしの幼少期と本質がほぼ一緒だったんで
幼いながらに何かに執着、依存するところ
大人や理不尽さへの怒り、トラウマだとか。
だから芝居というより、概ね過去の掘り起こしでした。

閉じ込めていたものを無理ッ矢理引っ張り上げました。
いやまじつらかったー🤣笑

それでも、舞台袖にいた仲間が支えてくれました。
だから最後まで走り抜けられました。
すごく仲の良いチームだなって(お世辞などは1ミリもない)
だからこそ、わたしは毎回乗り越えられました。
思い返してまた涙腺ゆるんじゃう。笑


今のご時世、この情勢の中
誰一人欠けることなく千秋楽を終えられたのも奇跡に等しいし
この最高なチームと最高な物語を紡げたのは
間違いなくわたしの人生の財産となりました。

くどくてごめんだけど
わたしひとりじゃ、本当になにもできない。
縁の下の力持ちであるスタッフチームが居て
最高最強なクリエイティブチームが居て
愛しいbakuチームのみんなが居て
みんなから愛される主幹が居て
色んな物事を割いて劇場まで足を運んでくださるお客様が居てこそ。

改めて気付かされました。
今回関わってくださったすべての方へ

本当に、ありがとうございました💐


さあ、行こう

というわけでほぼわたし主観のふりかえりになりましたが🧚‍♀️

ーこの先はただの自語りというかメモというか自戒?公開処刑?になるので飛ばしていただいて構いません(笑)ー


この公演を通してわかったことが2つあります。

何故、芝居を続けたいのか。
ひたむきにまっすぐ向き合っていた数年は、ただただお芝居が好き。それだけが燃料となっていました。
けど3年半の鎮静期間を経て、改めてじぶんに問いかけた。

もちろん現場によりますが
ひとつは、自分の率直で素直な感情を忘れないように、大切にできる機会でもあること。
みなさまご存知の通り日常生活では感情なんか表に出さない方がなにごとも上手くまわるんですよ。
歳を重ね大人になるにつれて、感情を押し殺したり愛想笑いが得意になってどんな場面でもずいぶんと生きやすくなりました。

でもそれが、同時に自分をころす行為でもあることに少し前に気づいたんです。

なら、いつわたしはわたしを大事にするの?
もちろん自分の機嫌の取り方もじゅうぶんに上手くなった(つもりでいる)けど
こどもみたいに声あげて喜んだり、怒ったり、泣いたり。
それは、美しい作品に触れたり
自然をみたり、ぬくもりに触れるだけではじゅうぶんには補えないみたいです。
(役者あるあるかもしれません)

もう少し明確に言語化できる語彙力が欲しいのですが
誤解を恐れずにいうと、何かの本番以外の練習期間は
自分自身を偽りなく愛し続けていくためのチューニング作業、ということです。

ふたつ目は、芝居を通してみつけた縁。
養成所生からここまでの道のりの中で出会った縁が、今回の座組に出会わせてくれたのです。
ただただ普通に(普通という概念が何かは置いといて)何も考えずに生きていたら出会えることのなかった大切な縁。
きっとこれから何十年先も、この道の先にはかけがえのない縁で繋がっていくんだなと確信しております。
わたしはそれを一生大切にしていきたいです。

ベテランの方々や役者の方々には「何言ってんだコイツ」って思われるかもしれませんが🤣
これがわたしの超本音です。

ぶっちゃけこの先のことは何も決めていません。
めっちゃ未定です(イェーイ)
でも相変わらず何かしらを通じて表現し続けていくのだと思います。
表に出ても出なくても、細々とやっていくかもしれないしワッショーイするかもしれないです🧚‍♀️


ここまで読んでくださったあなた
ほんと、すみません(笑)ありがとうございます。
気ままに生きていきます。
どこかでまた表に立つときは、ぜひ冷やかしに来てあげてください。






アイは未だ成仏してくれず
まだちょっと辛いですが🤣

みんなの悪夢をバクが食べてくれますように。

では、またいつか会う日まで。

ミランダ沙織

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