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商談時の肌感覚と会社の良し悪し

以前、新規商談でとある場所に。
長時間電車に揺られた後、さらにレンタカーが必要になるほどのなかなかの田舎である。

自分がメシを食わせて頂いている業界の場合、都心およびその他の大都市近郊に工場があることはまあ稀なので、工場に関連する仕事の場合必然的に田舎に行くことになるのだが、自分ももともと田舎育ちなので特に違和感はなく、川を見ると「うわ!釣りできるやんけ!」などと気持ちが高揚するし、昨今、欲しいものはネットで購入が可能だったりと、昔と比較すると何事においても格段に便利になっているだろうから「うまいビジネスモデルができたら田舎に引っ越すのもアリかな?」と思うことがある。

ただし、田舎における村社会特有の面倒臭さがあるところはヤだけどね。これは田舎生活で一番重要だったりする。

で、商談の方は、3つの部署の部長級の方とお話をさせて頂いた。

皆さま、とても良い人柄の方々で、商談は非常に良い雰囲気で終了。
ご契約頂ける方向で話が進んだのだが、商談中「今回の案件は結構なアウトプットが出せそうだな」と直感した。

潜在的なものを含め、数多くの顧客と商談をしてきたのだが、その時の出席者のポジションと着席位置関係や発言量、およびその内容等によって、その会社の性格であったり、各部署の力関係やセクショナリズムの進行度(こんな言葉はあるのかな?)などが見えてきて、業務(プロジェクト)がどのレベルで進行し、どのあたりで着地するかがおおかた予想できるものである。

例えば、セクショナリズムが進行している場合、だいたいダメダメになっていき低空飛行が続く。そもそも各部署間の仲が悪いので、自分が愚痴や文句の聞き役、伝書鳩役をやらされることもあり、なかなかアウトプットが出にくい。愚痴聞きや伝書鳩役の業務として契約をして頂けたら完璧なのだが(笑

また、1人の部署長や役員、社長などがワンマンで、その周りが皆イエスマンである場合もアウトプットは出にくい。厳密に言うとアウトプットは出るのだが、そのプロジェクトを通して部下の方々があまり成長しないということである。
周囲の人(実行部隊)が「これ、おかしいな?」と思いながらも、半ば嫌々やるのだからまともなものにならないのは言うまでもない。

で、その時の顧客の場合、各部署間の力関係のバランスや横のつながりも良さそうな感じで、かなり本質のところでの業務進行が出来そうな印象を受けた。

「会社の良し悪しって、やはり中間管理職がいかに(自部署のことではなく)会社のことを考えて押し引きができるかだよな~」

などと感じながら、電車に揺られて帰ったとさ。

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