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起業後の自分のヨシン

起業した人が良く言われることの一つに「自分の与信が限りなく”0”になる」というものがありますが、自分も会社設立後にその経験をしました。

「限りなく”0”になる」というよりはゼロ(皆無)です。

まずはクレジットカードの新規作成について。
サラリーマン時代はクレジットカードを作るなど朝飯前で、なんならカード会社から「作ってくれ~」と依頼があったものです。

で、起業直後に服を買いにデパートへ行った時のこと。
初めて行くお店だったのですが、会計の際に店員さんと以下のような会話をしました。

店員:「〇〇カードを作るとN%お得ですよ!」
自分:「おお、いいっすね、今回から使えるのですか?」
店員:「はい、大丈夫ですよ~」
自分:「そうっすか、いいですね。じゃあ作りますよ」
店員:「では、この申込み用紙に記入してください」
自分:「へい」
 (カリカリカリ(記入中)
自分:「これでいいっすか?」
店員:「(用紙を確認して)はい、これで」
店員:「審査に30分程度必要かと思いますので、後でまた来て頂けますか?」
自分:「了解っす!」

(店内をウロウロし30分後)

自分:「先ほどクレジットカードを申し込んだものですが、審査結果は出ましたでしょうか?」
店員:「申し訳ございません。審査の結果、カードは作れないということで」
自分:「・・・・・」

ってな感じ。

自分の与信が無くなるということを実感した瞬間です。
この時、起業後に自分の与信が全くなくなるという話を忘れてしまっており、安易にカードを作るなどと言うのではなかったと後悔、ちょっとした悲しさが込み上げてきました。

お次はカードローン。
実は自分、無謀にもカードローンの借金がある状態で起業をしたのですが、ネットで会社名を変更した後、銀行からすぐに電話がかかってきました。
以下はその時の会話の内容です。

先方:「〇〇さんですか?」
自分:「はい、そうっすよ」
先方:「会社を変わられたとのことで・・・転職されたのですか?」
自分:「いえ、自分の会社を作りました」
先方:「そうなんですね、はぁ~~(ため息)」
自分:「(何?何?何?なんで電話の向こうでため息つかれんの?)」
先方:「では、現在の借入限度額は閉じさせて頂きます」
自分:「へっ?」
自分:「今、借りているお金もすぐ返せと怖い人が夜中にドアをドンドン叩いたり、ナイフを突き立てて取り立てに来るのですか?」(<-ウソです(笑 )
先方:「いえ、毎月キチンとご返済されれば問題ありません」

「キチン」のみが強調されたように感じたのは私が「チキン」だからでしょうか?

自分:「そうですか。勿論、返済はしますけどね」
先方:「それでは、よろしくお願いしますね」

細かい言葉遣いなどは異なるかもしれませんが、ニュアンスはこんな感じ。わかっていたことなのですが、なんとなく寂しさを感じたものでした。
良く考えると先のクレジットカードが作れなかったのは、このカードローンの影響もあったのかもしれません。

ただ、そのような処置をしておきながら、この銀行から何度もカードローンの宣伝メールが来るのはいささかイラッとするものですが(笑

以上のように、起業をすると自分の社会的な信用は全くのゼロになってしまいますので、新規にクレジットカードを作成するのであれば、退職前にやっておくのが良いでしょう。逆の言い方をすれば、起業後にキャッシュフローで困った時のために、サラリーマン時代に何枚かのクレジットカードは作っておきましょうということです。

サラリーマンの与信は無敵です。

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