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メキシコシティの食べ物について

 メキシコシティに来てから3週間が経ちました。メキシコも楽しいし日本も恋しいです。まだ何を食べたら確実においしいのか、健康でいられるのか、どのくらい行動しても大丈夫なのか、体力を保てるのか完全にわかっておらず、あまり行動できないもどかしさもあるし、逆に元気が有り余っているときは、ちょっと無理して疲れてしまうこともあります。完全に一人暮らし(料理を自分の分だけ用意する)するのも初めてなので、変に買うのを我慢したり、外食で安いジャンキーなものばかり食べてしまったりします。

 どこへ行っても、毎日屋台がどこかしらに出ていて、お祭りみたいで楽しいし、デザートも、ちょっとした小腹満たしのものも、安くておいしそうなメキシコ料理がたくさんあるので、ついつい買ってしまいます。食べ物は、タコス、トスターダス(トルティージャがカリカリに揚げてある)、チラキーレス(トルティージャの揚げたものに辛いソースがかかっている)、ケサディージャス(トルティージャにチーズが挟んである)、などのもの(大体100~200円くらい)が屋台で売っていますが、まだまだ見たことないもの、食べたことない屋台飯がたくさんあるので、食欲は止まりません。デザートは、なんでもあります。クリームのケーキ、パン、トウモロコシの生地を固めた甘いもの、パンケーキ、ワッフル、フルーツをチリで味付けした伝統的なお菓子、ヨーグルトなどなど...。私自身は、おそらくトウモロコシ粉を使ったパウンドケーキや、チーズケーキ、タルトなど、手作り感溢れるシンプルな焼き菓子が好きです。パン屋さんもたくさんあって、クロワッサン、甘いパン、クッキーやクリームのケーキなんかも売っていますが、バターが少し重めというか、マーガリンに近いのを使ってるものも多いので、食べすぎに注意してます。安くておいしいから、買ってたくさん食べてしまうけど、ちょっとお腹が心配になります。また、おしゃれで開放的なカフェテリアもたくさんあって、いろんなところでカフェラテを買ってしまうので、お腹が緩む。普通のメキシコ料理では、唐辛子を使った辛いものが多く、気を付けないと痛烈なものに当たって、お腹が緩む。   

 要するに、おいしそうなもの、食欲をそそるものはたくさんあるのだけど、お腹に刺激を与えるものが多いので、上手く調整する必要があるということです。最近は、チリの入っていないコンソメ野菜スープをレストランで頼んだり、日本料理を作ったり、たまにはコーヒーではなくハーブティーを飲んだりして調整しています。(メキシコでは、医薬品を使わないハーブによる治療法が認知されているようで、私も意識してみました)。今のところ、メキシコ到着直後にお腹を壊して以来、それほどひどい状態にはなっていませんが、ちょっと危ない時はあります。気を付けていきたいです。

 来たばかりの時は、標高による疲れからか、夜全くお腹が空かなかったけど、家の人からちゃんと食べなきゃ、と言われたのもあり、最近は3食食べるようになってきました。でも、昼に屋台のボリューミーなものを食べると、かなり満腹になり、夜そこまでお腹が空きません。消化も良く、常にお腹がパンパンで張っているということは減りました。食べすぎにならず、調度いいなと感じています。語学学校のある平日は、先ほど書いたような屋台飯をいろいろ買ってみましたが、一番好きなのはトルタ・ミラネサ35ペソ(210円くらい)です。ハンバーガーに豚ロースかつ、アボカド、トマト、オアハカチーズ(モッツアレラのようにコシがありよく伸びる)などが入った料理で、お腹いっぱいになるし、普通のハンバーガーよりあっさりしているのです。初めてこれを食べたのは、2年前にメキシコのグアナファトに旅行に行った時で、宿泊先の近くのお店で、おばあちゃんが毎日焼いてくれたのが忘れられません。メキシコに来る目的の一つに、トルタ・ミラネサがもう一度食べたい、というのもあったくらいです。これからトルタはたくさん食べることになると思います。

 しかし、やっぱり野菜は不足しがちです。一度野菜コンソメスープやオムライスを作ってみましたが、スーパーのパックの鶏肉が少し臭かったり、ご飯がべちゃべちゃしてフライパンにこびりついたりして(サトウのごはんを使ったこと、フライパンが古かったことが原因だと思います)、上手くいきませんでした。また、4人分くらい作って、毎食同じものを食べるのに飽きてしまいました。買いだめしすぎてもよくないなと学びました。にんじんも3日ほどですぐ腐ってしまいました。あと、肉も1パック800gとか入っていて、多すぎます。量り売りだとgを決めて買えるので、良いことがわかりました。豚ひき肉は、300gほどお肉コーナーで買って、まあまあおいしかったです。家の近くに鶏肉屋さんpolloreríaもあるのですが、そういう昔ながらのお肉屋さんは”冷蔵”の概念がないようで、台の上に鶏肉まるまる並べてあって、おいしそうには見えません。昔は日本だってそうだったのでしょうが、、、。今の日本の冷蔵技術や安全意識が恐ろしいくらい進んでいるのかもと思いました。それか、まだおいしいお肉屋さんを知らないだけかもしれません。

 先週木曜日と日曜日の今日で二つのアジア食材店に行き、醤油、みりん、ポン酢、すし酢、めんつゆ、しょうが、ネギ、ゴボウ、大根、コメ、冷凍タンメン、インスタントラーメン、キュウリとワカメのサラダなどを買いました。全部でたぶん6000円~7000円くらいかかって、高かったけど、1年生活することを考えれば、調味料は必要だと思いました。でも、日本の食材が簡単に手に入るのは助かります!慣れてきたら、作り置きをして、お弁当に持っていけるようになりたいです。ただ、屋台飯も安くておいしいから、あまり作らないかもしれません。

 フルーツが大変豊富なのは魅力的です。この前も、家から5分くらいの通りで市場が開かれていて、マンゴー2,3個分のカットの詰め合わせが、20ペソ(120円くらい)で売っていました。熟していて甘くて、本当においしかったです。ドラゴンフルーツ、グァバ、メロン、ザクロなどの果物の盛り合わせもそのくらいの値段で、語学学校の友達が、ほぼ毎朝、家の近くから買ってきてくれます。休憩中に食べています。

 野菜も安いと思います。使い切れないのでまだそれほど買っていませんが、この前にんじん1本、じゃがいも2個、ピーマン1個、バナナ1房買って35~40ペソ(210~240円)くらいだったと思います。1kg単位で、100円とかで買える野菜がたくさんあります。やはりスーパーより市場のほうが安いので、なるべく市場の開かれているときに買おうと思います。

 まだ食べたことのないもの、行ったことのないお店、カフェなどたくさんあって、だいたい100~200円(なかには300円くらいのものももちろんあります)で買えるからとりあえず買ってしまうけれど、こういう積み重ねでお金がなくなるのかな~と不安になります。まだ奨学金を受け取る口座も開設されておらず、受け取れるのは10月~11月になりそうで、日本から持参したお金でやりくりしています。1日何ペソ使うか決めておかないと、きっと浪費してしまいます。こういう風に、生活するのは大変だけど、全部自分の基準で物の購入を判断できるのはうれしいし、モノを見る目がつきそうだなと思います。贅沢しすぎず、健康に生活していきたいです、、、。

 もちろん、1食で1000円~3000円くらいかかるようなレストランもたくさんあります。外国料理店なんかは特に高いです。もっと高いところもあるようです。留学生だからそこまでのお店はなかなか行くことができないけど、旅行で来たりしたら、そういう贅沢でおいしいところで食べることもできるし、格安でおいしく済ませることもできるし、楽しいと思います。つまり、日本と同じくらいの物価のものもあれば、びっくりするくらい安いものもある。それがメキシコの格差を物語っているのかもしれませんが、逆に言えば、生きていくのに、十分いろんな物で満たされているとも言えるのかもしれません。1年間で、いかに安くておいしいものを探せるか、試されていると思うので、様々なものを食べていきたいです。おそらく食べ物シリーズは、今後も何回かにわたって書きます。


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