一人で結婚式を挙げる人 ~矛盾と葛藤と言い訳と~
こんにちは!みくです。2024年7月27日に一人で結婚式を挙げます。セルフウェディングと呼んでいます。
今回の記事は暗い内容というか真面目な内容というか。おめでたい内容にはならなそうです。
改めてセルフウェディングとは?
ここ1年ほど「一人で結婚式を挙げる」ということを打ち出してきました。2023年の3月には単なる思い付きだったセルフウェディング。それが14ヵ月の間に周りの人から様々な反応をいただきました。その度に私の中でセルフウェディングというものに対する考えが形を変えていきました。
肯定的な反応がほとんどですが中には懐疑的な(否定的というわけではない)反応も。そうした方からの指摘をいただく度に上手く答えられずに悩んだりもしました。
結婚しないのに結婚式を挙げるのか?
ごもっともです。結婚しないのに結婚式(と同等の式)を挙げるんです。まぁ自己満なのでそれで良いのです。そんな自己満に付き合ってくれる素敵な人たちに囲まれているという幸せを噛みしめたいのです。それで良いですか?
結婚を肯定しているのではないか?
これは半分正解で半分ハズレです。結婚という人生の一大決心をする人のことはお祝いしたいです。以前の私はそれをお祝いできずにいました。結婚というものを否定するニヒリストでした。そんな他人の幸せを祝えないという自分を卒業した今では結婚を肯定しています。一方で同性婚や選択的夫婦別姓が認められていない現在の婚姻制度には反対です。これが半分ハズレの部分です。
結婚に縛られて/囚われているのではないか?
結婚式を挙げるということは結婚=幸せという認識に縛られているのではないか。もしかしたらそうなのかもしれません。私から2つ言えるのは結婚と結婚式とは別物であること(結婚を挙げる夫婦は約半数に過ぎない)。そして「結婚」に代わる適切な言葉をまだ見つけていないこと。私のいうセルフウェディングは英語ではsologamyやself marriageと呼ぶらしいです。「結婚」ではないのだけど「結婚」という言葉の持つ威力にあやかっている面は大きいです。「結婚式を挙げる」と伝えるとかなりの割合で「おめでとう」という言葉をかけてもらえます。これが「結婚」という言葉の威力です。でもその威力にタダ乗りしている状態が嫌でもあって。例えば。
初対面の人からの「おめでとうございます」
背景を説明しなくても「結婚」という言葉を出すと「おめでとう」というお祝いの言葉をもらえます。私はそれを気持ち悪く感じるんですよね。極端な例ですがドレス選びのためにスタジオへ行ったときのこと。受付で予約してあることを伝えると受付スタッフの方から「徳光様ですね」に続いて「この度はおめでとうございます」というような言葉が。それが正しいのかもしれませんが私としては「あなたが私の何を知っているんだ」というモヤモヤした気持ちになりました。
決して受付スタッフへのクレームではありません。私がスタジオに足を運ぶまでの背景が特殊すぎて前例が無いだけです。誰も悪くありません。私も悪くないはず。いや私が悪いのかもしれない。
なぜ式を挙げるのか?
先ほど結婚と結婚式とは別物であると書きました。実際に結婚式を挙げない夫婦も多くいます。また同性カップルのように結婚できなくても結婚式は挙げているという夫夫や婦婦もいます。
注目したいのは後者の同性カップルの方です。もちろん式を挙げる理由はそれぞれですが愛を誓ったり幸せな家庭を築くことを誓ったりするのではないでしょうか。神様や大切な人たちの前で。私の場合は一人なので家庭という言葉はしっくり来ませんが自分自身を愛して大切にすることを誓う感じでしょうか。その上で周囲への感謝を忘れずに生きたいですね。
最後にNPO法人チャリティーサンタで活動していたころに出会ったコラムを紹介します。
最近まで忘れていたのですが私が式を挙げることにこだわる理由はここに書かれていました。自分自身を改めて確認して肯定する場が必要だと。それが私にとってはセルフウェディングなのだと。
ここまでの問いに上手く答えられている自信はありませんがいまの私はこんな感じです。完璧な答えなんてできないのかもしれません。それでも悩んで自分にとっての最適解を模索し続けていきます。
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