見出し画像

Done

さいきんショーペンハウアーの「意志と表象としての世界」を読んでいるのだけど、その箸休めにショーペンハウアーの「幸福について」を読んでいる。

やっぱり心にぐっとくること言ってくれるショーペンちゃん。

こういう人たちが一般の人と、共同関係の基礎になるような何らかの交渉をもとうとすれば、自己の本性に潜む最も下等な最も下劣な面すなわち平凡で低級で無価値な面だけを手がかりにすることになり、そのうえ、一般の人から見れば、こういう優れた人の水準まで向上することは望めないから、逆に彼らを自分らの水準まで引きおろす以外に道がなく、したがってそういう方向に向って努力することになるであろうから、優れた人たちがこういう一般の人たちと交際したとて、いったい何の享楽が得られようぞ。さればこそ孤立孤独の傾向を培いはぐくむのは貴族的な感情である。

「幸福について」

ここから先は

1,404字
この記事のみ ¥ 200

こちらから連絡が可能です→