入院したときのあれこれ

皆さんは入院したことありますか?

私は約10年前に急性肝炎(死ぬかと思った)で一週間ほど入院したのですが、そのとき感じたことなどを書いていこうと思います。
なぜ急に?と思われるかもしれませんが、昨夜強烈な片頭痛でのたうちまわり""""死""""を覚悟したのですが、そのとき「あ~入院したときもこんな感じだったな」と思ったからです(走馬灯か?)


つらかったこと

①プライバシーがない
朝から夜まで何かにつけて人が来ます。いや放置されるのもそれはそれで不安になりますが、看護師さんは「みくさ~ん採血で~す」などの声掛けと同時にベッドまわりのカーテンを躊躇なく開けます。それ声掛けの意味ある?着替え中とかだったらどうするの?
あとは部屋の清掃やリネン交換などがあるたびに邪魔にならないように席を外していたので意外とベッドにずっと寝たきり、ということはありませんでした。

②眠れない
私はただでさえ枕が変わると眠れなくなるタイプなのですが、さらに大部屋で赤の他人と共同生活を営む緊張感からほとんど眠れず、最終的には眠剤を処方していただきました。

③便秘になる
病気で入院してるわけですから、当然激しい運動などできず体を動かさないため水分もあまり取らなくなります。あとは環境が変わったことも関係してるかな。せっかく治ってきたのに今度は痔で入院するんじゃないかと思いました。

④お風呂に入れない
入浴できる曜日が決まっており、毎日入れるわけではありません。さらに土日祝はお休みのためゴールデンウィークなどの大型連休とかぶると最悪一週間近くお風呂に入れなくなります。
いちおう体をふく濡れタオルは支給されますが、頭はいかんともしがたく…。
あとドライヤーも借りられるのですが、同室の方たちにうるさいかな?と気を使うので(別に何か言われたわけではない)せっかくお風呂に入れても髪は常に生乾きの状態でした。

⑤暇
これが一番つらかったかもしれない。
当時まだガラケーが主流で、携帯デバイスで動画を見たりアプリゲームをしたりなんてことはできませんでした。
かろうじてTwitterはやっていましたが、ひたすらDSでデビルサバイバー(初代)をプレイし続け5回クリアしたところで気が狂いそうになったので母にパズル雑誌を買ってきてもらった思い出です。

⑥費用がかかる
これはかかった病気やケガにもよるとは思うのですが、私の場合は検査入院扱いだったので入院費がバカ高かったです。
退院する日なんて半日帰る準備だけでお昼ごはんも食べてないのに9千円取られてましたからね。
医療保険2つ加入済み、高額医療費申請しても結局10万円ほど支払いました。
ちなみに病院側は高額医療費の免除等はいっさい教えてくれないので、できるだけご自分で調べておくことをお勧めします。
私も同室の親切な方に教えてもらえなかったら自腹でさらに10万近く支払わなければいけないところでした。


持って行ったほうがいいもの

①延長コード
入院といえばコレ!なグッズナンバーワンではないでしょうか。おそらくベッド1台につきコンセントの数は2つだと思うので持ち込むデバイスが多くなればなるほど必要になります。

②水筒
給湯室でお茶をいただけますが、のどが渇くたびにわざわざ出向くのは大変なので水筒に移しておきましょう。

③背中をマッサージできるもの
横になっていることが多いのでだんだん背中が痛くなります。
それ用のグッズなどいろいろ売っているみたいですが、私が今でも家でやっているのは百均で買ってきたテニスボールの上に寝っ転がって凝っている箇所を自重でグリグリする方法です。
テニスボールじゃなくても硬くて丸いものなら大丈夫です。

④娯楽
上記のつらかったことでも書きましたがマジで暇を持て余すとSAN値が減るので娯楽類はあればあるほどいいです。
電子書籍、switch、タブレット、動画…今の時代はお手軽に楽しめるものがたくさんあるからいいよね~~~~。

⑤ドライシャンプー
こちらも上記のつらかったこと参照。

⑥イヤホン
共同部屋なら必須。

あとS字フックがあれば便利だとよく聞くのですが、一週間ほどの入院なら私は特に必要性を感じませんでした。


よかったこと

①安心感がある
当たり前ですがすぐ側に看護師さんが待機してくれていて、夜中でもナースコール一つで駆けつけてくれるのはとても安心できます。
上記の眠れなかった件のようにちょっとしたことでも対処していただけますしね。

②ご飯がおいしい
病院や個人の嗜好によるとは思うのですが、普通においしかったし日によってはデザートもついてくるので私は大満足でした。給食を思い出して懐かしい気持ちにもなったり。

③すっぴんへのハードルが下がる
入院中はすっぴんパジャマ姿が当たり前です。
郷に入っては郷に従え、と言っていいものかは謎ですが、コンビニすらもある程度メイクをしないと行けないレベルだった私もプライバシーのなさのおかげかだんだん麻痺してきて最終的に「白い巨塔」なみに医者をぞろぞろ引き連れた院長先生を寝ぐせすっぴんパジャマ状態でもにこやかに迎え入れることができるようになりました。

④いろいろな人と触れ合える
真夜中徘徊する人、原因不明の病気で何年も家に帰れていない人、挨拶を無視する人、自傷癖のある人…本当にいろんな人がいました。
病院=暗い、気が滅入るなどのマイナスなイメージがあるかもしれませんが話してみるとわりと皆さん明るくてエネルギーに満ちていました。なので事情を聞いても「大変だなぁ」とは思っても「可哀想」という気持ちにはならなかったんですよね。この人もがんばってる、私もがんばろうという前向きな気持ちになれるというか。
入院することがなかったら絶対にかかわることも気づくこともなかったと思います。

つらいことの多かった入院生活ですが、今なら貴重な体験だったな~と感じます。
もしまた入院することになったら今度はswitchを持ち込んでゲーム三昧に明け暮れたいところですね。

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