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詳細記録|頸部リンパ節転移が発覚し、頸部郭清術を終えて(2024.4)


はじめに

2024年1月に舌癌の手術をし、
その後3月に頸部リンパ節へ2箇所転移が発覚し、
同年4月に、頸部郭清術を受けました。

頸部郭清術の入院期間1週間で起きたことを
細やかに記録しておこうと思います!

【写真】術前の状態

転移箇所は、
顎のすぐ右下に1箇所、
右耳の下(首筋)に1箇所。

初めは小さかったものが、徐々に大きくなっていき、
押すと痛いくらいの状態になっていました。

手術は、
右耳から顎下にかけて一直線と、
またそこから鎖骨下にかけて一直線に、
T字を描いて、周囲のリンパ節を取るもの。

手術の後遺症として
表情(口角を上げた時)の左右非対称
首から耳にかけての麻痺
が残る可能性があると説明を受けていました。

右耳の下(首筋)のリンパ節転移の膨らみ

術後1日目

全身麻酔から目覚めた後は、
1回目の時にあったような息苦しさはなし。
今回は、2〜3時間の手術でしたが
膀胱のチューブはなしにしてもらいました。

意識もわりとはっきり。
術後2〜3時間は寝たまま安静にしなければなので
時が過ぎ去るのをひたすら待ちました。
隣に母がずっといてくれていたので安心でした。

首の傷は痛々しかったけれど、
麻酔が切れたあとの痛みは、
それなりに我慢ができる程度でした。

ただ、首に力を入れられないので
体を起こすことができないことが不便。
ベッドを起こして腕の力で起き上がる。

寝る体勢もなんだか寝心地が悪く、
気になってなかなか眠れませんでしたが、
朝方、違う看護師さんが
タオルを頭の下に敷いてくれて楽になり、
痛み止めを飲んだらスッと眠れました....!

顔はやはり右側だけ目が半目になっていて
口角があがりにくく、非対称な顔面。
右側だけ表情を失ったような雰囲気...
それでも笑おうとすると口角はあがる!
主治医も笑顔を確認しにきてくれて、
良かった!動きますね!と。
このくらいで済むならほんとよかった!

術後2日目

1.5日ぶりの昼食。
お腹が減っていたので、がっつきました!

早いことに夕方には点滴が取れて、
痛み止めを飲めば痛みも大したことなく
比較的ラクに過ごすことができました!

"洗い流さないシャンプー"を母に買い出してもらい
初めて使ってみたけど、なかなか良い!
地肌がスーッとして、爽快でした!

髪の毛に血が固まってついていたり、
消毒液が塊になって張り付いていたり、
濡れタオルで拭いても拭いてもなかなか取れず
苦戦しました...

術後3日目

喉がむくんで、声が異様なしゃがれ声に!
急遽、鼻カメラで診てもらって、
手術の影響で血流悪くなって浮腫んだかなとのこと。

傷の痛みは不思議と我慢できる程度!
食欲も旺盛で、完食して足りないくらい元気!
前回の入院時より意識もはっきりしていて
読書したりNetflixを見たりしていました。

この時点で体にささっているのは
鎖骨下から傷口にかけて挿入されているドレーンのみ。

術後4日目

術日から便秘が続いていてお腹が張って痛い。
朝方、下剤をもらって少量飲んだけど全く効かず。

右側のフェイスラインと顎の下が
カエルみたいにみるみる腫れてきてビックリ!
手術の影響とのことだけど、遅れて浮腫むのね...

そして、声はいまだにあまり出ず。
でも、前より口角も上がり、
表情がかなり作れるようになってきました。

前回同様、微熱37.0ほども続く。 

術後5日目

ドレーンの量が20ml以下になったら
退院できると言われたけど、
測ると24ml!!!惜しい!!!

表情の左右非対称さもあり、
顔面の浮腫は悪化してひどい顔。
ふざけて自撮りして友人に送っていました。笑

声は少しずつ回復。
相変わらず起き上がる時は首に力を入れられないので
かばうように身体を使ってしまい
すこし凝り固まってきたような感じ...
固まらぬよう、全く動かさないのではなく
ある程度動いた方が良いみたいです。

術後6日目

ようやく!ドレーンが抜けましたー!

鎖骨から首にかけてドレーンが埋まってて、
抜けるのどんな感覚だろうかと思ったけど
恐れるほどのものではなく呆気なく抜けました。笑
私は皮膚が弱くて、テープかぶれと
ドレーンの入り口が水膨れになっていて
そっちのほうが痛痒かったです。

傷跡には、ホチキスみたいに
針金のようなものが30個くらい止まってて
それを一個ずつぐりぐりと取られました。
こちらも大した痛みではなく、一安心。笑

傷跡も綺麗で、痛みも少なくて、
現代の医療は本当に素晴らしいんだなぁ...
と感心してしまいました!

そして待ちに待った1週間ぶりのシャワー...!
ようやく、生き返りました。

術後7日目(退院日)

朝5時、顔がパンパンに腫れていて。
手術した右側のみならず左側も、
フェイスラインが見えないくらいパンパン。

浮腫が悪化しているような気もして、
朝からちょっとげんなり。

他の後遺症としては、
右腕をまっすぐに真横に上げようとすると
肩と並行まで上がらない、
首も天は仰げない、
右手で重い物は持てそうにありません。

右腕は、
何も持ってないのに肩に荷物をかけているような
"重りがついてる感"が常時ありました。

力仕事をする職種だったので
しばらく復帰はできないだろうなぁと感じました。

(顔の浮腫以外は、
1ヶ月半くらいでほぼ全快しました!!)

【写真】傷と顔周りの変化まとめ

同じ病室のおばあちゃん(患者さん)に、
あら芸術的ねと言われたアートのような傷跡!


傷跡のことよりも、
顔がどんどん浮腫んでいるのが気になる...

(浮腫は術後2ヶ月経って顔の左側が落ち着いたけど、
3ヶ月経った今も、フェイスラインは出ません。涙)

さいごに

退院後は、
自分の笑顔が愛おしいと思えるくらい
口角を上げられることや、
表情をつくれることに、ありがたみを感じました!

"自分が今もっているもの"は
当たり前ではなく、感謝すべきもの。

改めてそんなことを学ぶことができた1週間でした。

私は美容全般疎いほうなのですが、
メイクやフェイスラインなんかよりも、
笑顔が一番の美しさだな、とも思いました!

そして、なんといっても
やはり、"笑顔"は、一番のパワーの源!!
(笑顔はNK細胞を活性化させる!)

いつも笑顔にさせてくれる周囲の全てに
感謝の気持ちで溢れています。


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