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シオミー・シューコ

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周子はんのおはなし
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シオミー・シューコとお狐さまの祟り[2]

シオミー・シューコとお狐さまの祟り[2]

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 七五三の写真というやつは面白い。二年刻みでちんちくりんが少しずつ、少しずつ大人の姿に近づいていく様を並べてみると、何かと発見に満ち溢れている。

 3歳のときは親がいないと何もできない洟垂れの幼児だから、写真では口の周りがベトベトだったり、愚図った直後で目元が腫れていたり。でも、人格の根っこの部分はきっちり形を為しはじめている。

 5歳になれば、少しは一人の人間として確立した生き物に

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シオミー・シューコとお狐さまの祟り[1]

シオミー・シューコとお狐さまの祟り[1]

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「ステーキプレート、カリマリフリッター、シーザーサラダ、白身魚のマリネ、ベイクドポテト、食後は渋柿のガレットとジャスミンのシャーベット、うん、はい、決まり」

 大きなウィンドウガラスの外では都会人たちがキリキリと人波を作っていた。快晴にもかかわらず高層ビルに遮られて陽光の入ってこないレストランの奥、人の目を忍んだ二人席。よく効いた冷房と心地よい間接照明、さらりと手触りのよいオフホワイト

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シオミー・シューコとお狐さまの祟り[0]

シオミー・シューコとお狐さまの祟り[0]

「過去についての夢を見るのは、脳が記憶の引き出しを整理しようとしているからですよ、塩見さん」

「そっかーそうなんだー。じゃああたしが同じ夢ばっかり見るのは脳みそが引き出しにひっかかっちゃってるからかなー」

「あっはは、そうかもしれませんねぇ」

「何笑てんの」

「…………」

 あ。今のは流石に感じ悪すぎか。

 時計の針は13時20分を刺していた。

 事務所に入ったばかりの頃、壁でも腕で

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