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subarasikiai
幹
いろんな人を傷つけて
いろんな人からいろんなものを奪って
今の自分がここにいる
わたしは自分で思っていたほど
いい人でも何でもなかった
ただ
人がわたしをどう思おうとも
いまは静かに
ありのままに生きていける
出窓から見える
街路樹のさくらの樹は
幹が曲がりくねって
真っ黒でごつごつしていてでも逞しかった
今のわたしのあり様のようだ
時は二月
花はまだ蕾
わたしは中庭の空にいる
静かなティー・オレの湯気とともに
文芸桶川 第37号 2071年3月初出
2021/11/24 改稿
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