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きょうだい児

きょうだい児だった私

私は3きょうだいの長子。
もう大人なので、きょうだい児だった私という表現です。
6歳下の妹がダウン症の障害がある。
私と妹の間には弟がいる。
切迫早産で、ずっと入院していた母親のもとに生まれてきた妹がダウン症。
まだ小学校入学前の私には障害児とか健常児とか、
何も知識も偏見もないから、ただただ少し小さめに生まれて保育器に入っている妹がかわいくてかわいくて仕方なかった。
赤ちゃんかわいい。赤ちゃん小さい。赤ちゃんやわらかい。
赤ちゃんいい匂い。赤ちゃんあったかい。そんな感じ。
1ヶ月か2ヶ月しないうちに、他の大多数の五体満足、健康、異常なく生まれてきた赤ちゃんとは違うのだと、親たちから何度か説明される。
体が弱いのかな?
目が見えないのかな?
話したりできないのかな?
そんな気持ちは少し持ったのかもしれないけど、とにかくかわいくて毎日毎日妹と触れ合うのが幸せでしょうがなかった記憶がほとんどだ。

小学校でできた友達、弟の友達、みんな我が家に遊びに来ては、妹をめちゃくちゃかわいがる。
赤ちゃんかわいい。笑った!泣いちゃった!かわいい。
そんな繰り返し。

成長はゆっくり、発達、発育ゆっくり。
歩いたのは2歳目前。
発語もゆっくり。
体が弱いのか、風邪をこじらせて入院したり。
小学生のとき、母親が付き添い入院で家にいなくてさみしかったな。
それはよく覚えてる。
そして、同時に妹のことも心配で仕方なった。
ずっと変わらずかわいいまま。

昔から、家族構成を聞かれたり、きょうだいの話になったりすると、
隠すことでもないしと思い、妹が障害があることを話す。
フラットに変わらず、そうなんだと反応を返してくれることは少ない。
苦労してきたね、遺伝するから子供生むとき心配だね、かわいそう、妹のことかわいいって思えるものなの?
ってまあまあビックリするくらい失礼で差別的で心が痛くなること言われることも多い。

同情してほしいわけでもない、
寄り添って?ほしいわけでもない、
優しくしてほしいわけでもない、
特別扱いしてほしいわけでもない、

本当に家族に、きょうだいに、
いる者にしか分からない感情、気持ちがある。

そんな気持ちを何十年も抱えてきたから、少しずつ整理して、
自分の中をきれいにするのもいいかなと思って、noteにしようと思いつきました。
同じような方の同じような心の整理整頓に役立つとうれしいかな。
でも、第一は私の心。

よろしくどうぞ~!

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