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祖母と両国国技館に相撲を見に行った話

昨日、祖母と2人で両国国技館に相撲を見に行った。

きっかけは昨年の夏。
巡業で地元にきた大相撲を祖母と見に行ったことだった。

目の前で見る力士の大きさや、取り組みの迫力に魅了されて、祖母と「いつか両国国技館に相撲を見に行こう」と約束したのだ。

チケットが取れて、国技館に行けるとなってから、祖母は事あるごとに「相撲楽しみだね」と言っていた。
私が岩手に引っ越してからも、しょっちゅう電話をかけてきては「相撲行けるか?風邪ひいたりしてないか?」と聞いてきた。

そんな祖母との2人旅。
杖をついて歩く祖母の隣に付きながら、ゆっくり歩く。

上野で新幹線を降りて乗り換え。
「小さい時に動物園にパンダを見に来たよね」と祖母。
正直、私はよく覚えていないのだけど、祖母と、2年前に亡くなった祖父に上野動物園に連れてきてもらったらしい。
今は私が祖母の手を引いて歩いている。
何だか不思議な感じがした。

その後の乗り換えもスムーズに両国に到着。
駅で(お名前がわからないけど)何人かの力士とすれ違った。
普通に電車に乗ったりするんだ。びっくり。

両国駅にいた銅像。かわいい。


結論から言うと、初めての国技館での観戦は、とても楽しかった。

席は2階席の後ろの方。
祖母は階段が大変そうだった。
(ばぁちゃんごめん)

席は2階席の後ろのほうでほぼ天井だったし、土俵は遠くて力士の表情はよくわからなかったし、祖母と私の推し力士は揃って休場だったけど。

それでも、

力士の名前がついたお弁当を買ったり、力士グッズにきゃっきゃしたり、最近気になってる力士を応援したり、他のお客さんを人間観察したり、

そういうのを祖母と一緒に経験できたことが嬉しかったし、楽しかった。

若元春関(推し)のみなと弁当
とても美味しかった

私は小さい頃、両親が共働きだったので、祖母に面倒を見てもらっていた。
いろんな場所に連れて行ってもらったりもした。

そんな祖母に恩返しというか、ばぁちゃん孝行ができたかなと思う。

帰りの新幹線で「いやー、面白かったな!」と祖母が言ってくれたことが嬉しい。

「また国技館に相撲を見に来ようね」と、その日の取り組みが終わらないうちに祖母と約束をした。

いつまでも元気でいてほしいし、 絶対にまた国技館に連れていきたい。

(今度はもう少しいい席のチケットを取ろう)

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