チャールズ・スポルジョン『朝ごとに』2024年4月18日

17二人は彼女に言った。
「あなたが我々に誓わせた誓いから、我々が解かれることもある。
18我々がここに攻め込むとき、我々をつり降ろした窓にこの真っ赤なひもを結び付けておきなさい。またあなたの父母、兄弟、一族を一人残らず家に集めておきなさい。
19もし、だれかが戸口から外へ出たなら、血を流すことになっても、その責任はその人にある。我々には責任がない。だが、あなたと一緒に家の中にいる者に手をかけるなら、その血の責任は我々にある。
20もし、あなたが我々のことをだれかに知らせるなら、我々は、あなたの誓わせた誓いから解かれる。」
21ラハブは、「お言葉どおりにいたしましょう」と答えて、二人を送り出し、彼らが立ち去ると、真っ赤なひもを窓に結び付けた。

"She bound the scarlet line in the window."Joshua 2:21
「彼女は窓に、真っ赤な紐を結び付けた」(ヨシュア2:21)


Rahab depended for her preservation upon the promise of the spies, whom she looked upon as the representatives of the God of Israel.
ラハブは自分を守るために、彼女がイスラエルの神の代理人と見なした斥候たちの約束に頼っていた。

Her faith was simple and firm, but it was very obedient.
彼女の信仰は素朴で堅固だったが、とても従順だった。

To tie the scarlet line in the window was a very trivial act in itself, but she dared not run the risk of omitting it.
窓に緋色の線を結ぶことは、それ自体とても些細な行為だったが、彼女はそれを省くリスクを冒すことは敢えてしなかった。

Come, my soul, is there not here a lesson for thee?
さあ、私の魂よ、ここにあなたへの教訓があるのではないか?

Hast thou been attentive to all thy Lord's will, even though some of his commands should seem non-essential?
汝は、たとえその命令のいくつかが本質的でないように思えた時にも、主の意志の全てに注意を払ってきたか?

Hast thou observed in his own way the two ordinances of believers' baptism and the Lord's Supper?
あなたは、バプテスマと主の晩餐という二つの儀式を、自分なりのやり方で守っているのではないか?

These neglected, argue much unloving disobedience in thy heart.
これらの神の御心への軽視は、汝の心の中にある多くの「愛のない不従順」を明らかにしているのだ。

Be henceforth in all things blameless, even to the tying of a thread, if that be matter of command.
これからは、全てのことにおいて責められることの無いようにしなさい。
それが命令であるならば、糸を結ぶことに至るまで。

This act of Rahab sets forth a yet more solemn lesson.
このラハブの行為は、さらに厳粛な教訓を示している。

Have I implicitly trusted in the precious blood of Jesus?
私はイエスの尊い血潮を、理屈抜きに信頼しているだろうか?

Have I tied the scarlet cord, as with a Gordian knot in my window, so that my trust can never be removed?
私の信仰が決して失われないように、ゴルディアスの結び目のような緋色の紐を窓に結んでいるだろうか?

Or can I look out towards the Dead Sea of my sins, or the Jerusalem of my hopes, without seeing the blood, and seeing all things in connection with its blessed power?
そうでなければ、イエスの血を仰ぎ見ること、あらゆる物をその祝福された力と結び付けて見ることなしに、私は自分の罪の死海を、または希望のエルサレムを眺めることができるだろうか?

The passer-by can see a cord of so conspicuous a colour, if it hangs from the window:
it will be well for me if my life makes the efficacy of the atonement conspicuous to all onlookers.
窓から垂れ下がっている目立つ色の紐は、通行人の目にも留まる。
私の人生が、すべての傍観者に償いの効力を明らかにするものになるなら、それは私にとっては良いことだ。

What is there to be ashamed of?
何を恥じる必要があるだろうか?

Let men or devils gaze if they will, the blood is my boast and my song.
人にしろ悪魔にしろ、見たければ見るが良い-
血は私の誇りであり、私の歌である。

My soul, there is One who will see that scarlet line, even when from weakness of faith thou canst not see it thyself;
Jehovah, the Avenger, will see it and pass over thee.
わが魂よ、その緋の線を見てくださる方がおられる;
信仰の弱さゆえに、あなた自身がそれを見ることができないときでさえ;
エホバが敵に報復するためにこられても、彼はそれを見て、あなたの上を通り過ぎられる。

Jericho's walls fell flat:
Rahab's house was on the wall, and yet it stood unmoved;
my nature is built into the wall of humanity,
and yet when destruction smites the race, I shall be secure.
エリコの城壁は崩れ落ちた:
ラハブの家は城壁の上にあったが、それは動かなかった;
私の本性もまた「人性」というの壁と一体になっているが、それでも、滅亡が人類を襲うときでも私は安全だ。

My soul, tie the scarlet thread in the window afresh, and rest in peace.
わが魂よ、窓に緋の糸を結び直し、それから安らかに眠るのだ。





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