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家族だって他人

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臨床心理士&公認心理師3名によるリレー形式の連載コラムです。 家族って何だろう? 家族に傷つき、家族に癒され、家族に振り回され、それでもなぜか期待し、求めてしまう。誰でも一度は家…
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#文責CN

家族だって他人

 是枝裕和監督の映画『歩いても歩いても』(2008年公開)を見てから、ブルーライト・ヨコハマの…

ゆっくり家族になればいい

 家族とはなんぞや、という探究もそろそろ終わりが近い。今回は、家族の成り立ちを考えてみた…

家族のいる場所

「家族だって他人」をテーマにこのコラムを綴る時、私は常に家族とは何ぞや、と自問してきたよ…

この愛の対価

 『ある愛の詩』という半世紀ほど前に製作された古い映画に 「愛とは、決して後悔しないこと…

時々犬になってみよう

 「両片思い」 という言葉がある。両思い、ではなく両片思い。主に恋する二人が互いに相手の…

「機嫌の悪いわたし」を知ろう

 私には、急に物寂しくなって、誰からも、誰にも、自分が大切にされていないように感じる時が…

秘密は誰にでもある

あなたには、家族にも言えない秘密があるだろうか。 この春から始まり、既に2期の制作が発表されているSPY×FAMILYという漫画を原作としたアニメをご存知だろうか。私はこの作品が原作もアニメも好きで、配信されているものをちょこちょこと観ている。 ストーリーは漫画らしくなかなかに荒唐無稽で、ファミリーコメディとでも言おうか。生きる伝説と称される名うてのスパイ・黄昏が与えられた任務遂行のため、ロイド・フォージャーという精神科医として身を偽り、たまたま出会った殺し屋を裏稼業とす

離れても暖めて

 成人となる年齢が18歳に改められた。それとおそらく呼応して、とあるS N Sで 「18歳の子別…

心と言葉と行動と

 心とは何か。 という問いは心理職なら誰しも、心理学を学ぼうとするその入り口で問われたこ…

愛の凸凹

 「まほろ駅前多田便利軒」という小説がある。男性二人で営まれる便利屋がまほろ市という架空…

挨拶のすゝめ

 私の祖父は二人とももう鬼籍に入っているのだが、二人とも90歳代まで生き延びた戦中派だった…

ほどよく関わるということ

 子どもにとって、親は人生で初めての「他者」ですが、親にとってはそうではないところが、親…

あなたはあなた、わたしはわたし

 もし人が無人島で、たった一人で生きていたなら、精神病は成立しないだろう、と言った精神科…

すき間のあのコやこのコの話

 みこと心理臨床処のHPに、黒と白のわんこが常駐していることにお気づきの方はいらっしゃるでしょうか。彼女はその名も「ミコ」ちゃん、みこと心理臨床処のマスコットです。  このミコちゃん、実は私の愛犬、シベリアンハスキーの「みこ」がモデルです。以前共に暮らしていた犬を亡くして5年、「また犬を迎えたいな」と保護犬団体のサイトやブリーダーさんのHPめぐりが日課になっていました。そんなところへちょうど自粛期間に入り、ヒトの家族だけでは息苦しさを感じ始めた頃、折よく目をつけていたブリー