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拝啓、みこと心理臨床処 様

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2023年から始まったみことスタッフ3名によるリレー方式の往復書簡コラムです。 みこと心理臨床処の雰囲気を、皆様に、感じてもらえたらと思います。
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#チャットGPT

愛をこめてお手紙を

 チャットGPTの話が盛り上がっているところに、いきなりアナログな話題を出すが、最近はお手紙を書いたりもらったりという機会がずいぶんと減ったように思う。  私は、便箋が好きなので気に入った便箋と封筒を見つけては買ってしまって、日本の四季に合わせた柄から、動物柄などなど、色々なものが家にずいぶんたまっている。それでも、たまに、お手紙をもらうことがあるので、その時々でハガキを使ったり、便箋を使ったりしながら手紙を書く。  メールでのやり取りやLINEでのやり取りも手軽で素早く

声の力

チャットG P Tというキーワードを聞いて、私がまず思い浮かべたのが声である。 私たち心理職の仕事に大切な要素はいくつもあるが、その一つに声があると思う。ここ最近風邪やら花粉症やらのためにうまく喉が働かないことがあって、改めてその恩恵に気づいた。 コミュニケーションを分解していくと、いくつかの要素を取り出すことができる。まずは言葉、それから声と視線、呼吸。最後にタイミング、といった具合に。 今回はその中の声を取り上げようと思う。 当たり前だが、通常、声は見えない(音

意外性の模索

 最近、ニュースでもSNSでも何かと話題のチャットGPT。AIによる人工知能が色々答えてくれるシステムなわけだけれども、こういうのが意外と私は好きである。それこそ、昔流行ったおしゃべりロボット「ファービー」なども結構、楽しんだのを思い出す。このロボット、今だとリズモに近いのかしらと思ったりしつつ。  そういうわけで、チャットGPTも出来れば、使ってみてから感想を書きたいところなのだけれども、残念ながらユーザー登録しないといけないのが手間というか少し嫌なので使っていない。何と

チャットGPT

前々回のコラム文末で と書かれていたのだが、思春期って、多かれ少なかれ、誰もがこんな感じじゃないかなーと思う。 アンジェラ・アキさんの 手紙~拝啓、十五の君へ~の歌詞にもある。 特別過酷な境遇の15歳じゃなくても、同じように感じることがあると思うのだ。膨大なエネルギーを上手く操れずにいる年頃。 大人から見たら、よくある悩みだったり、そんなに深刻にならなくても良いようなことでも、誰にも話せない、親にも友だちにも理解されない、と思い詰めたりする。どう生きていいか、自