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必死になると必ず死にます

【だって必ず死ぬと書いて必死と読むのだから。】

最近になってこの事に気づくようになった。

⑴自分の身に起きたこと
入社してしばらくしてから、駅へ向かうバスに乗っていた時に、バスが駅に到着する頃から記憶が無くて、気が付くとおでこをバスの床にぶつけていた状態だった事がある。駅にバスが着いて、立ち上がろうとした瞬間に気絶してしまったようだ。他の乗客は誰も居なくなっていて、運転手さんが救急車を呼んでくれていた。私はすぐに会社に電話しようとして気がついた。誰より遠いところから出勤している私が今会社に電話しても、私より先に会社に居る人は居ない。先輩にメールしておこう。「これから救急車に乗るので会社に遅れます、すみません。」病院に着くと、救急で診てもらえるわけではなく、普通の診察の人を待って精密検査をしてもらった。結果は異常なし。異常なしと言われたなら、会社に行かなくちゃ。その病院から会社へ遅れて出勤すると、私の机の上には、分厚い本をコピーしてくれとか、旅費を申請してくれとか、総務課にこう言ってきてくれとか、会議室にお茶を15人分とか…私じゃなくてもできるような仕事のメモが置いてあって、「優しさとはなんだろう?」と呟きそうになった。その日の帰り道、おでこに絆創膏を貼っていた事に気づいた別の課の主任が、なぜ絆創膏をしているのか私に尋ねたので、今朝バスの中で倒れて救急車で病院に行ってきたんですと話すと

「自分の身体は、自分で面倒をみないとね」

と言った。そうだよね、社会人として自己管理が出来てないなんて、ダメダメって事なんだよね…と思ったが、最近になって主任のこの言葉は、

「誰も君に休めなんて言わないかもしれないから、自分の身体の体調の善し悪しは、自分で判断して、休む時にはきちんと休んだ方がいいよ」という優しさなのだと気がついた。

⑵旦那の身に起きたこと
旦那は会社の先輩から、品質管理に関する英語で書かれた分厚い本を貸し出されたと言って、必死に覚えようとしていた。しかし、英語が得意なわけでもなく、品質管理が好きなわけでもなく、海外出張が楽しいわけでもない旦那は、「もう新人じゃないんだから、必死で覚えろよ」と言われ、すっかり仕事も会社も何もかも嫌になっていた。その先輩とは別の部署にしてくれと上司の方に言いに言って、別の仕事の担当になってからも、「どうしてこの会社に入ったんだろ。本当は俺何がしたかったんだろ。」とポツリと言った事がある。

(3)結局

好きな事、やりたいと思う事、楽しい事にしか必死で頑張る事は出来ないし、何なら必死でやると、私の旦那みたいに突然死んじゃうよ。だって必ず死ぬと書いて必死と読むじゃん。

新生活スタート時に伝えたい事は、【どうか必死にならないで】伝わったかな。





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