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トンビ

家は田舎なので、色んな動物が出没する。

庭にモグラが「こんにちは」した事もあるし、キジは毎日来る。(#夢に出てきた旦那の話 参照)鹿を夕方見かけた事もある。

今朝、玄関の掃除をして外に出て空を見上げると、龍みたいな雲が浮いていた。「面白い形ー!」

すると、江ノ島によく出没するようなトンビが1羽飛んで来て、私の上からぐるぐると回って見下ろした後、遠くの街の方へ飛んで行った。

「ハンバーガーとか持ってないよ?」とトンビに言った。海岸沿いで食べものを食べていると、トンビに横取りされるのよね、危ないの。地元の人は絶対海でハンバーガーなんて食べないけど、観光で来た人は知らずにおにぎりとかパンとかを高いところから見ているトンビに取られちゃうの。

ところで先日、時空を超える視点の話を知った。

ニュートラルな昔の記憶を思い出す時、自分の身体から魂が抜け出して、色々な人の目線でその出来事を思い出し、マイナス感情が伴う昔の記憶を思い出す時、自分視点のままだという。

別に何の感情も持たない、あのスーパーで買い物をした記憶や、顔も思い出せない高校のクラスメイトの事を思い出す時には、自分はそのスーパーの売り場の上から見下ろす記憶や、高校の教室に居る自分を先生の教壇からの目線に移動して思い出したり出来る。

けれど、仕事を辞めたいと思っていたOLの自分や、旦那のお葬式に見た光景は、他人の目線ではなく、自分目線でしか思い出せない。

もしかしたら自分が辛い時に、他の人を思いやる余裕が無いからかもしれない。

あの時本当は、大変だったのは自分だけじゃなかったはずだな…と他人の視点に幽体離脱した事を想像して見てみるか、トンビみたいに真上から見下ろしてみる想像をすると、何となく悲しみや辛さが和らぐ気がする。

なぜ今朝トンビが私を見ていたのかは分からないけど、多分どこかの誰かが幽体離脱して私を見に来てくれたのかもしれない。




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