バーズビュー
旦那がくも膜下出血になって植物状態になってしまった時、意識が体から抜け出して私と一緒に行動してたという話をスピリチュアルカウンセラーの方から聞いた。人は亡くなりそうになると、意識だけ抜け出して、一瞬で地球の裏側とかにも行ける状態になるのだそうだ。そして全てを見ていたという話を聞いてから、病気や事故で意識が無くなり、臨死体験をした人の話が書いてある本や、先日参加したオンライン講演会でもこんな話になり、私の前に次々に亡くなる時の意識の行方についての話が集まってきた。
意識が高いところへ浮かび上がって、そこから全体を見渡せる状態になっているのだとか。脳に障害があって脳を分割したら、分割した分だけ人格が増えたりだとか。そう考えると人間の魂って身体のどこに宿っているんだろう。
カウンセラーの方の話を聞いていたら、「植物状態になってしまって、もう2度と元のように歩いたり起きたり、話したり出来ない状態になりました…」と先生に言われた時、それを旦那も聞いていたんだろうなとすぐに思った。
もし自分が旦那の立場だったら、これから何十年もの間元のように戻らないのに病院に居て、旦那と娘に迷惑をかけるよりは、申し訳ないしちょっと早いけど先に死んで待ってるからねって思うと思った。多分臨死体験から復活して意識が戻る人は、「戻ってやらなきゃいけない事」に気が付くのだろう。旦那は、戻ると私達に迷惑がかかると思ったんだ!とその時分かった。
そうして亡くなると、1瞬で生まれた時から今までの出来事の全てを相手の気持ちにもなって理解するのだそうだ。
『旦那さんは、心優しい方ですね。あなたをとても愛してたって言ってますよ。でもあなたは意地っ張りで、困った事が何回かあるって言ってますよ?』
…意地っ張りねぇ…
最後に私に伝えたい事が「意地っ張り」かぁ…それじゃ私がものすごいワガママみたいじゃん。
意地をはらずに素直に生きろって事かな。
最近になって、この『俯瞰して見る』という事で相手の気持ちが分かるようになる…という事が少しだけ分かってきた気がする。
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