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モーター音が苦手だ。

苦手というのか、長時間続けて聞いているとソワソワして、今すぐその音の元を止めたくなる。例えば扇風機だが、意識しないうちはよいのだが途中からつい音が気になってしまい、先ほども昼寝の途中だったがガバッと起き上がってスイッチを止めに行ってしまった。最近どんどん暑くなってきて、扇風機も付けずに晴れた日に昼寝なんかしていてはあまり気持ちよくないものだ。熱中症の危険もある。

(とはいえ、決して休むのに最適でない室内環境の中で抗い難い睡魔の力に任せて微睡んだまま動かずにいる感覚に謎の刹那的な魅力を感じてしまう自分がいる。でも完全に目が覚めるとやっぱり体がだるかったり思っていた以上に部屋が蒸し暑いことに気づいたりして「なんでこんな寝苦しい環境に耐えていたんだ!?」となりやはり後悔する。)

(脱線失礼しました)

なぜモーター音が苦手なのか。ソワソワするのか。分からないがたぶん、電力の消費を最も意識するのが個人的にモーター音だからだと考えている。つまり、

モーター音が聞こえ続ける
→今この瞬間も絶え間なく電力が消費され続けている(しかも自分の為に)
→もったいない!
→今すぐ止めなければもったいなさすぎて私の頭がおかしくなってしまう!止める!!(⁇⁇)

••••ということなのだと思うのである。が、文章にしてみるとどうも違和感があるというか、あまり論理的には賢くない内容であるということが分かる。

電力の無駄遣いは確かに経済的にも環境的にも問題があるのは当然で、それに対して「もったいない」というのはもっともだ。

ただしそれならば、例えば扇風機より消費電力が高いであろうエアコンを一日中つけているような場合に対してこそ私は「もったいない!!」と叫んで発狂してもおかしくない(いやおかしいが)のである。

でも私はエアコンには過剰な無駄遣いをしない限りは基本、無反応でいられる。なぜならば、(少なくとも我が家の)エアコンは静音設計だからだ。モーター音的な音がなく稼働する電化製品なのである。繰り返しになるが扇風機とエアコン、一般的に消費電力が高いのはエアコンだろう(たぶん•••)

しかし私にとって私の感覚を刺激してしまうのはそこではないのだ。
扇風機とエアコン、モーター音という名の「電力消費してますよ!アピール」が派手なのはどちらか?!
圧倒的に、扇風機なのである。

まとめると、私は実質的に電力を垂れ流すことが苦手なのではなく、つまりとても節約家だという訳ではなく、「電力消費してますよ!アピール」を感覚的に受けてしまうことが苦手なのであって、だからこそモーター音を聴き続けていると悪い意味でソワソワしてしまう。モーター音が苦手なのである。

(たぶん)


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