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発達障害の息子が突然文学的表現をした話



息子は言葉の発達が遅かったように思う
3歳までは宇宙語が多かったし
単語こそそこそこ出ていたが
二語分は数えるほどだった

加えてこれは今もだけど滑舌が悪い
さしすせそ→ちゃちぃちゅちぇちょ
になる


2歳の時は
家ではそこそこしゃべっていたが
保育園の先生が
声を聞いたことがないと言っていたし
本当に久々に口を開いた息子の声を聞いて
「あー!こんな可愛い声なのー!?」と先生は感動したらしい


4歳で発達障害の診断が出たときに
特に言語療法の話も出ず
不真面目な母は絵本を熱心に読み聞かせる
なんて事もなく
スマホやアニメを見まくって息子は育った

そんなこんなでも
4歳すぎからペラペラといつの間にか
複雑な会話分になっていき
ちょっと遅れた
「なんでなんで期」
がやってきた
「このお店閉まってるの?なんで?」
「なんでこのバナナだけ黒いの?なんで?」
「なんでこのお弁当だけ安いの?なんで?」
「なんでこのセミは道で寝てるの?なんで?」
「(ラグビーを見て)なんでボール一個しかないの?なんで?」

と回答しずらい質問が1日に数十回飛んでくる
記者になって会見で質問を飛ばしたら
いい感じに会見を開いてる政治家などを
苦しめられそうだ

そしてどこで覚えたのか
時々すごい言い回しをする

夕暮れに真っ赤に燃える夕日を指差して
息子は言った


「ママ、見て。沈みゆく太陽だよ。」

息子は将来詩人か小説家にでもなる気だろうか
沈みゆく太陽というワードを
私は日常会話で初めて聞いた


親の知らないところで
言葉を吸収してくるのだなと感心している

クソババアとか悪い言葉を覚えてくる日も
遠くないだろう

#言葉の発達
#発達障害
#自閉症スペクトラム
#言葉の遅れ

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