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民間療育を探したけど諦めた話

自閉症スペクトラムの診断が出ても
療育センターからは
療育手帳の説明と親の説明会の案内のみ
再診の予約も聞かれず
療育教室も案内されない

1年間さんざん悶々と過ごして
やっと初診に漕ぎ着け
「もう安心!あとは専門家に見てもらえる!」
と思っていた私は
「あんたの息子は発達障害だよー!
色々勉強して頑張ってねー!」
と再び野放しにされた気分で途方に暮れた

息子さん、自閉症スペクトラムですよ
はい
え?
で!?
急にカテゴリ化だけして放置かい??

とりあえず療育手帳を申請した時に
区役所に相談してみる
「息子が発達障害と言われました。何をすれば良いですか?」
「民間の療育機関を探してみてください」

しゅーりょーー
とくにロクな資料もない
え??
だって発達障害界隈は
散々早期療育早期療育って
大騒ぎしてるじゃない…!


ただでさえ母になり4年のまだまだペーペーに毛が生えた私
なんなら発達障害の母は新入社員
ロクな研修も受けずに
現場に放り出されてるんです状態
何が良いのか息子に合うかわからないまま
民間療育教室を探すも
出るわ出るわ胡散臭い情報…!

これは発達障害に限らずだが
妊娠中に始まり子育て界隈は兎に角
胡散臭いきな臭い情報や団体が多い
(気がする)
今まで縁遠かったスピリチュアル形
脅し形ナチュラル達が
わんさかわんさか
それはもうアメリカのハイスクールドラマばりにフレンドリーに声をかけてくる
hey!調子はどう?
もし一人で悩んでるなら
手伝わせてよ!
だって私たちBest friendでしょ!?
それが発達障害界隈になると
倍量になった(当社比)
正直今もnoteとかインスタとかTwitterとかで
発達障害の記事書いてると
不思議なことに
ハートフルでピースフルな
マインドコーディネーターさん達が
沢山話しかけてくれるんだ
全部が全部怪しいって言わないけど
お金の香りが沢山するよね

ともかく私の少ない経験則と第六感をふるに使った
鬼太郎みたいに前髪がたった
父さん妖気です

そして

私は

諦めた

良さそうで支援制度で通える所は
もういっぱいでキャンセル待ち
怪しそうな所は電話で根掘り葉掘り聞いてくる
やたら高い月謝
平日の昼間しかない

正直キャパオーバーした
日中は仕事もある
金もない
なんだよ早期療育って…
そこへたどりつけない息子って…
でも自閉症スペクトラムなんだって言われた
言われっぱなしの私たちって
特性は理解したいけど
自分で勉強もするけど
具体的な手段が欲しいよ…

それから年中の1年間くらい
本当に悶々と過ごした
夜中に沢山こっそり泣いた
ネット検索魔になった
療育教室の話をめちゃくちゃしてくる
○○療育とか○○方とか
療育教室をいくつも使ってる人のSNSの記事を見たりして
焦って辛くてブロックした
「療育なんかいらない(著:佐藤典雅)」
を心のバイブルにしてた
(この本は今でも100%賛同ではないけど良書だと思う)

療育に行く前に母が療育嫌い状態
親が沢山理解してあげれば良い
あとは伸び伸び育てよう
療育を発達障害の矯正プログラムのようなイメージを持ってしまった私は
本当にそう思った

しかしある日
ケースワーカーから連絡が来た
「支援センターの年長1年間通う小学校の集団生活に向けた療育がありますがいかがですか?」

結果
息子はその療育に通うことになる
苦しい苦しい時間を抜けて
親子共にそれはとても素敵な出会いになった

続く

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