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息子に発達障害の診断が下った話

「なんか目が合わないんですよね」
「なんか話が通らないんですよね」
そんな話が出たのは2歳の時に保育園で
担任の先生と園長先生からポロっと言われた


言葉も遅かったのもあり
3歳児検診の時に保健師に
「言葉が遅いらしいし目が合わないらしい。
しかし他の子を育てたことが無いので発達が遅いのかなんなのかわからない」
と相談した

ニコニコした保健師は
「そうですかそうですかー。息子ちゃん、お名前言えるかなー?」
と息子に呼びかけたが
息子は依然として口を割らない
待ち時間にすっかり退屈して機嫌が悪い
眉間にしわを寄せて保健師を睨みつける
彼は口が硬いのだ

ハードボイルドな3歳児に保健師は続ける

「何歳かなぁー?」
息子は手を2とか3とかにしながら心理士を翻弄し
顔は依然としてハードボイルドなポーカーフェイスのままだった

息子は区の臨床心理士を紹介された


紹介されたと言っても空きがなく
半年も先の予約をようやくとりつけ
臨床心理士のもとへ

心理士はちょっとしたテストをしながら
「発信より受信が苦手なタイプかもですねー」と言っていた

特別具体的なアドバイスもなく数回通い
4歳を機に…と療育センターを勧められ
勧められるがままに療育センターの予約を取り
(これがまた何ヶ月も先だった)
まず医師ではなくソーシャルワーカーと面談し
初診の予約がそこからさらに3ヶ月くらい先だったように思う

3歳児検診から1年以上は超えていた


初診でテストを受け
もじもじしながら息子はその時はちゃんと名前を言い
美人で若い心理士とテストがてら遊んでいた

まだオムツが外れていない彼は
なぜか下着トークを軽快に心理士と弾ませており
「今日はおにいちゃんパンツ(普通のパンツ)とオムツ、どっち履いてきたの?」
と心理士に聞かれて
気を良くした息子は
「おにいちゃんパンツだよ!」と嘘をつき
見せようとズボンをすこし下げようとした時にオムツだったことに気がつき
大層バツが悪そうな顔をしていた

親は親で若くハキハキした医師に問診を受け
その1ヶ月後、いよいよ診断の日となった


医師は淡々と
でもかなり言葉を選んで私に言った

「息子さんは自閉症スペクトラムの傾向があります。自閉症スペクトラムと診断して良いかと思います。自閉症スペクトラムでも大人になって立派に働いてる人はたくさんいますし、有名人にも多くいます。悩んで社会に溶け込めない人もいます。」

そして
「お母さん!今の気持ちはいかがですか!?」
と勢いよく言われた

あまりに勢い良く聞かれたので面食らった

「今の気持ち…と言われますと?」

その心は?
てな感じで聞き返してしまった

医者的にはおそらくショックを和らげたい一心だったのだろうが少し不器用すぎる
というか気を遣いすぎて変な方向にいっている

スポーツ選手の如くいきなり今の気持ちをインタビューされると思わなかった私は
「そうですね…そうではないかなと思った気持ちもありますし…結果を受け止めて次に繋げたいと思います」
と予選敗退した選手の如く答えるしかなかった

実際そうじゃないかな…とモヤモヤしていて
モヤモヤしたからここまできているわけで
しかし覚悟はしていたが
いざそうなると

「結局自閉症スペクトラムとはなんなのか?」

と全然ピンとこないし
ショックじゃないわけでもなく
説明も聞いたけどイマイチよくわからない


そしてすぐに療育に繋がらなかった事もあり
やっぱりモヤモヤが続くのであった
とりあえず言われるがままに手帳取得と勉強会の予約だけして
モヤモヤした予選敗退選手は帰宅するのであった

続く

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