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沖縄民謡とロックはそっくりだよー

 それでは第2回です(^-^)。

 みこちゃんのnoteの読者さんは、テーマによってスキをつけてくれる人がガラッと変わります。音楽のことを書くと、音楽のときにしか現れない人がやってきますし、政治のことや経済のことを書くとその時しか現れない人がやってきます。

 とりあえずどんな記事でも来てくれるみこマニア(笑)の方も中にはいらっしゃいますが、こうして違う種類の記事を書いているとなんだか、いろんな方と交流できて嬉しいです(^-^)。

 さて、今回もみこちゃんの耳を頼りに、え!?という切り口でやってまいりましょう。

 まず、前回も出てきた五音音階ですが、前回はヨナ抜き音階というものでした。

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ドレミファソラシドの「ファ」(四番目)と「シ」(七番目)が抜けているのでヨナ抜きと言います。

他のパターンで5音にしたものもあるのです。日本人に馴染みの深いものだと、ニロ抜き音階というのがあります。

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ドレミファソラシドのレ(二番目)とラ(六番目)が抜けてますとね。だからニロ抜き音階です。

ちょっと音で聞いてみましょう。

冒頭の部分は、モロにニロ抜き音階になっています。楽譜の方はハ長調なので、レとラが抜けているのですが、このYou Tubeはヘ長調のようなので、ソとレが抜けています(第二音が少し入っているけど例外と考えられるレベル)。

音階というのは、ドから始まるのがハ長調で、この曲はさっき楽譜Googleで見たらハ長調のものもあるんですが、このYou Tubeではヘ長調で演奏してますのでちとややこしいですが、最初の音から二番目と六番目を抜くという意味です。

これもピアノがお家にある方は、二番目と六番目を抜かしてテキトーに弾いてみてください。どこをどうやっても、沖縄民謡になっていますよね。

さて、ここからがみこちゃん節になるわけですが、ロックやJAZZでペンタトニックスケールというのがあります。元々はジャズ理論なのですが、ペンタトニックスケールはロックギタリストが偏愛するので、ペンタと言えばロックとなってるようですね。

ペンタトニックスケールのペンタっていうのが、アメリカ国防総省のペンタゴンみたいな「5」を表しています。

ではここで、みなさまが絶対一度は聞いたことのあるあの曲の原型を取り出してみます。

ポチすると、途中からになりますがそこにGマイナーペンタトニックスケールが出ていますが、それを左から目で追ってみてください。楽譜読めなくていいです。2番めと6番目が抜け落ちていますよね。

なんと(゚0゚)

ルパン三世には沖縄民謡とまったく同じ音階が使われていたのです。それで、あの曲が爆発的に受け入れられたというのもあるでしょう。

上のピアノの先生の原型の部分を聴いたあとにこれ聴いてみてください。なんとなく三味線を連想するはずです。

いかがだったでしょうか。

みこちゃんは、リッチー・ブラックモア様がロックギターでは神様なのですが、あれはもう、完璧なロックでしてロックが嫌いな人というか、うるさいとか思う人(笑)は無理な音楽だと思うのですが、あれも、ペンタトニックスケールばっかり出てくるので、沖縄民謡の親戚です。

でも、なんでこれが沖縄っぽく聞こえないかと言うと、いっぱいブルーノートスケールというのを使っているのです。これは沖縄民謡にはない音です。

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二番目は抜けてますけど三番目が半音下がってますよね。それから5番目も半音下げている(これは下げない場合もある)。あと、6番目はちゃんと抜けてますが7音が半音下がっている。

一応ニロ抜き音階なんですが、音が歪んだような抑圧されたようにひん曲がってます。これがロック特有のあのなんだかタバコ加えて、バーボンかっくらって、みたいな雰囲気を出すのです。また今度ロック回で説明します。

さて、こういうアクセントを効かせているので、ロックがキライというひとはとことんロックがきらいですね。

麦焼酎の「神の河」は好きだけど、芋焼酎の「晴耕雨読」は癖があって受け付けない、というのと同じです。でももとは同じ焼酎仲間なのでした。

ルパン三世は大丈夫ですよね。5音めを半音下げている箇所も随分あるので、若干ブルースっぽくなってはいますが、リッチー・ブラックモアに比べて格段に少ない回数しか使っていません。

この曲にアレルギー反応を示す日本人はあまりいない(みこちゃんは出会ったことがない)。

それは、ブルーノートスケールのような不協和音の混入を最小限に抑えて、とくにメロディラインは綺麗にニロ抜き音階で仕上げているからなのでした。

ですので、複雑に聞こえますがとても流麗ですよね。中盤のメロディラインはほとんど日本の演歌も連想します。

このように、ヒット曲を作るためには掟(おきて)がありまして、長年慣れてきた日本人の耳にあまり逸脱するような曲を作ると、それはぜったいに流行りません。流行りませんということはプロデューサーが絶対許可しないので、作曲担当の人があんまりにも日本人の好みから逸脱した傑作を作曲しても、レコーディングされることはありません。

ですので、日本には日本のJAZZがあり、日本には日本のロックがあるのです。

そして、この「日本には……」を決定づけたのが、明治のあの山田耕筰だったのです。

今だに、日本の音楽シーンは山田耕筰の手のひらの上で踊っているように、みこちゃんには聴こえます。

JAZZの理論で塗り替えられていますが、どこを切っても金太郎飴のように山田耕筰印(じるし)になっています。


ではまたお会いしましょう!(^-^)v

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