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今こそヘーゲルの国家観から学ぶ~国民の分断をつなぎとめるのが国家という話

ヘーゲルという膨大な著作を残した哲学者がいます。

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目も当てられない三流哲学者です。特に『大論理学』はファンタジー小説になっていて、論理学の本としても哲学書としても噴飯ものですが、「日本ファンタジーノベル大賞」新人賞に応募すれば、あるいは一次審査は通るかもしれないくらいのセンスはあります。

みこちゃんは、ヘーゲルは小説家としては面白かったので、ヘーゲルは全部読んでいますが(主要小説はドイツ語で)哲学思想として読むと、もう頭がおかしくなります。

でも国家論ではいいことを言いました。さすがマルクスがツッコミを入れた所でして、それは正義(正論)の止揚としての国家です。

そして、ちなみになんですが、マルクスというのは膨大な経済学を残していますが、国家に対する言及はあるものの、あるべき国家論についてはまったく素描すらしていません。きっと、ヘーゲルを学生時代に読まされて(マルクスは哲学科出身で卒業論文はギリシャ哲学のデモクリトス)、ヘーゲルにツッコミを入れることですべてやる気を使い果たしたのでしょう。

さて、ヘーゲルの見るべき唯一のところは、国家による正義(正論)の止揚と書きましたが、具体的に言うと、こういうことです。

こういうツイートを見かけた時に、みこちゃんは楽しんで、日本国を分断するようなツイートをするわけですが、ヘーゲルはそれを、まあまあ、と仲裁してくれるのです。

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ヘーゲルは、こういう「分断」を「国家」が全部受け止めてあげる、「止揚」するといったのですね。


消費税か国防かではないんですよ。今は国防最優先という判断を今回国民が選んだということで、岸田政権は予定通り国防を優先するということです。

これは国家が「止揚」してくれたからできるのです。
そうでなければ、分断ですよ。

よく弁証法を、良いところと悪いところを吟味して、あたらしい第三の意見を抽出して作り上げる、あるいは対立から新たな可能性を生む営為だと理解している人がいますが、まったくのデタラメです。

弁証法の本質(とくにヘーゲルのそれ)は、矛盾したものを矛盾したまま、包括して現存在としてのみならず、社会や、国家体制として目の前に存立させるということです。

つまり、理想が現実として目の前に具現化されているのがヘーゲル弁証法なのです。つまり、ファンタジー小説です。

この、今回自民党に投票した人は消費税は自分で払え、という人と、みこちゃんとかいう、「だったら、テメーは国防の対象外なので出刃包丁で戦車に立ち向かえ!」、という分断を煽るとんでもツイートを返した人が、日本国という国家の中で、こうやってツイッター良識派非推奨のやりとりしながらも、矛盾したまま存在している。

不思議ですよね。

なんででしょうか。

これは、国家というものが、そういうことを許してくれているのです。

つまり!

できれば、消費税も下げたいけど(みこちゃんは消費税を下げることは大賛成なんだけど、財務省の陰謀でそれは法的にできない、これは機会があれば別記事で詳述します)、今の優先順位は、消費税据え置きで国防だと考えてましたので、自民党に入れました。

だから、消費税も(将来的に下がればいいな、その前に財務省解体だな)、国防も(ウクライナや中国みていると今やらないとだめだな)、優先順位という枠組みの中ですべてを飲み込んでくれる(止揚してくれる)国家の中で全部羊水の中に浮かんでいるのです。

これが、ヘーゲル的な国家観ですね。

なぜマルクスが取る似たらない三流哲学者のここだけは突っ込んだかというと(けっこう手を変え品を変え『資本論』でも経済学的観点からも突っ込んでいます)、それは分断を回避して国をひとつにしてしまう(止揚)してしまうからなんです。

マルクスにとっては一番これが困りますよね。だって、ヘーゲルのこの考え方(みこちゃんの投票行動論も、それに限ってはヘーゲルと同じ)だと、革命というものが生じてくる動機がなくなってしまうからです。

つまり、革命とはマルクスにとっては資本家とプロレタリアートの社会分断がないと困るんです(イギリス、フランス的な革命思想は全く違う、これも機会があれば書いてみます)。

これは、例えばマルクスの亡霊ですね。この教師はほんとうの意味での左翼です。そこらの日教組のチンピラ左翼とは違います。ものすごい社会分断を煽っています。



この動画見て、これを正義と思ったあなた。

そこからは社会分断と、革命しか生まれないんですよ。

安倍元総理のされようとした理想はそうじゃないんですよ。

安倍さんは国家の名のもとに、こういう分断を解消してひとつの方向に向いていくための矛盾をせっせと潰していったのです(アベノミクスも未完成でしたが、あれこそ、日本経済の分断を止揚することが最終目的でした。これはすでに記事にしてあるので、今度再掲します)

あんな考え方もある、こんな考え方もある。

でも、今同じ日本人としてここにいる。

これって、奇跡じゃないですか。

だからこれ。

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いつものようにふざけんぼのみこちゃんが、大好きな顔文字。

( ̄▽ ̄)

こんな顔してやっているなって思った人もいるかも知れませんが、むしろ、この(笑)を顔文字で表現するなら私の気持ちは、こっちでした。

(^-^)

殴り合いになりそうなレベルで主義主張が違う日本人が、優先順位の違いということで、一つの場所に仲良く(必ずしもそうでなくてもいいけどそうなる可能性を秘めて)一緒に暮らしているというのは、これはファンタジーノベルの具現化以外の何物でもありません。

国家というのはファンタジー小説であるのが理想だとみこちゃんは思います。戦前にかなりいい、ヘーゲルレベルのそういう国家観を構築した人が日本には何人もいますので、これもいつか書いてみますね。

今回惨敗した党に投票した人は、次の選挙でまた消費税減税をやることを公約に掲げた党に投票すればいいじゃないですか。永久に消費税減税をやらないと憲法に記載されているわけではないですから。

永久に放棄するということを言っていた、荒唐無稽な、未来と現在が接続されていない三文小説としての憲法第9条は、多分3年以内に改正される。あれはヘーゲル一流のファンタジー小説ではなくて、絵空事としての三文小説でした。

だから、憲法が改正されたとき、憲法第9条改正が嫌な人も、結局それで日本国から独立して新しい国を作ることもないでしょう。それをやると、関西の大手暴力団と同じです。あれは三文小説(ビッグコミック系のコミックかな)ですね。

だから、ヘーゲルは多分三文小説やビッグコミックスピリッツに勝ちそうです。

やっぱり、ヘーゲルは良いファンタジーノベルを書いた人だったんだと思います。

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