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みこちゃん出版速報 歌集 黄水仙

 週に1冊ペースがみこちゃん出版の現在の基本キャパなのですが、同時並行でいっぱい案件を動かしていますので、進み具合で連続する場合もあります。

 今回は、長谷川美智子さんの、歌集をお届けいたします。

長谷川美智子 (1)

 長谷川さんは、NHKカルチャースクールで、古典文学の講師をされています。紙媒体のご出版もあり、数々の受賞歴もある方ですが、今回みこちゃん出版でご縁をいただき、書籍化させていただきました。

プロフ

 本来ですと、ここで内容紹介になるのですが、この歌集はちょっと独特のコンセプトで完成させたかったので、ここに、最初のみこちゃんの編集方針メモを書いてみます。個人用メモなので、長谷川さんも知らない。

要所要所で日付をできる限り入れてもらう
その心境の変化
これを訴えたい

絶望、死の覚悟
いい意味での開き直り
現状をあえて見てみないふりをする。でないとやってらんない。

過去への感謝
万が一死んだときの準備
関係各位へのお知らせ

あれ、治るのかな
希望の芽生え
先生と看護師さんへの感謝
心の余裕と笑顔

夜の孤独
診察と手術の日常化
不安との戦い
解消しない再発への不安と退院

家族の笑顔
自分も笑顔にならなきゃな

そんな一連の流れ
がん患者の方には、こんな激しい心境の揺れがある。
これを訴えたい

単なるがん患者の短歌集にしたくない。
歌がどこから始まって、どこに行くのか。

それを、時系列の中で浮かび上がらせたい。

 長谷川さんは大腸がんの手術をされたいわゆるがんサバイバーの方なのです。この歌集は歌人の「がん闘病記」なんです。

 といっても、がんのつらさ、闘病の不安を訴える本ではありません。がん以外にも、もちろん生きていれば日々の不安はいっぱいあって、それに向き合ったり、あえて目をそらさないとその日一日おくるのしんどすぎたり、改善してくるわずかな希望に祈ったり、うまくいっても不安だったり、でも家族の笑顔で不安が消えたり…。いろいろあります。

 現在猛威を奮っているコロナ禍もそうですよね。長谷川さんはそういう、私たちの、さまざまな不安を抱える時代を応援するように、この歌集を出したいという明確な意思を持っておられましたので、それを形にしようと思いました。

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 ひっそりと不安を抱えながら、強く生きていこう、そうして日々を頑張っておくられている方すべてにおすすめの歌集です。

 ぜひお手にとってみてください。

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*この記事は【共同マガジン】これが私のイチオシnoteだ!寄稿作品です。
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