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「赤とんぼ」はなぜ心を打つのか 山田耕筰は日本音楽史における森鴎外だったのよ

 それでは、みこちゃんの音楽史第1回目であります(^~^)。今年いっぱい続くと良いな。不定期なので365曲というわけではありませんよ(笑)。

 改めていい曲ですよね……。

 なんかこう……日本人に生まれてよかったなという気持ちが湧いてきます。

 考えてみればこれは不思議ですよね。富士山とか着物、この間食べたお雑煮やまだ僅かに見かける門松などが日本的というのは当たり前なんですが、どうして目に見えない「音」に日本的な情緒を感じるのでしょうか。

 山田耕筰は音楽界の森鴎外と言っていい存在で、当時の西洋音楽の最先端の音楽を学んで日本に帰ってきました。ちょうど森鴎外がドイツの最先端の医学を持ち帰ったのと同じですね。

 では、山田耕筰はせっかくヨーロッパで学んだ音楽を全部忘れて、「やっぱ日本人はこれだよな!」ということで、日本的な音楽を作ったのでしょうか。

 これは半分あたっていて半分外れています。

 山田耕筰は西洋音楽の最先端の理論で日本音楽をとらえ直して、いわば西洋音楽の理論で日本音楽の情緒を再発見した人なのだと言えます。つまり、和魂洋才を音楽史において見事に表現した人が山田耕筰さん。この人がいなかったら日本の音楽史はがらっと変わっていて、西洋かぶれ一辺倒の音楽になっていたかもしれません。

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 もちろん西洋かぶれになってたら文部省唱歌もありませんので、我々が普通に口ずさむことのできる下記のような音楽はおそらく学校で習わなかったはずです。

鳩(はとぽっぽ)
ぽっぽっぽ はとぽっぽ まめがほしいか そらやるぞ♪
かたつむり
でんでん むしむし かたつむり お前のめだまは どこにある?
たこのうた
たこたこあがれ 風よくうけて
月(出た出た月が)
まるいまるい まんまるい 盆のような月が
日の丸の旗
白地に赤く 日の丸染めて ああうつくしや 日本の旗は


桃太郎
お腰につけたキビダンゴ 一つわたしに下さいな
浦島太郎
むかしむかし浦島は 助けた亀に連れられて
案山子
山田の中の 一本足の案山子 天氣のよいのに 蓑笠着けて
ふじの山(富士山)
あたまを雲の上に出し 四方の山を見おろして 富士は日本一の山
紅葉 もみじ
秋の夕日に 照る山もみじ 濃いも薄いも 数ある中に
雪(雪やこんこ あられやこんこ)
犬は喜び庭かけまわり 猫はこたつで丸くなる
茶摘 ちゃつみ
夏も近づく八十八夜 野にも山にも若葉が茂る


春が来た
山に来た 里に来た 野にも来た
虫のこえ
あれ松虫が 鳴いている ちんちろ ちんちろ ちんちろりん
村祭
村の鎮守の神様の 今日はめでたい御祭日
春の小川
春の小川は さらさら行くよ 岸のすみれや れんげの花に

鯉のぼり
甍(いらか)の波と 雲の波  重なる波の 中空(なかぞら)を
菜の花畑
菜の花畠に 入り日薄れ 見わたす山の端 霞ふかし
我は海の子
我は海の子 白波の さわぐいそべの 松原に
故郷
うさぎ追いし かの山 小鮒(こぶな)釣りし かの川


 全部、これぞ日本……。

 長くなりましたので、作曲理論的な分析は次回以降にしますね。ぜひ、空いた時間にYou Tubeでなごんでくださいな(^~^)。

 そして、最後の「故郷」ではみこちゃんがかつて冒涜的な記事を書いていたことをここに告白いたします。

 日本近代音楽の父、山田耕筰先生すいません( U_U)。

 次回以降山田先生の功績をいっぱい書いて、みこちゃんの汚名を晴らします。

( U_U)( U_U)( U_U)


↓みこちゃんの(数あるnoteの)黒歴史( U_U)

【みこちゃん唱歌】おもひでの かのかわ


うさぎ美味しかの山
こぶな釣りし神の河
酒はすぐにめぐ~りて
忘れがたき故郷
(うさぎ炙って、焼き魚で有名焼酎かっくらう思い出のふるさと)

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イカ召します父母
つつがなしや友ガキ
(イカの燻製で神の河、幼馴染もちゃんと飲んでるかい)

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塩に糠につけても
思ひいづるふる漬け
(ふるさとの漬物で焼酎最高だよな)

ボトル一本果たして
その日のうち帰らん
(そろそろ帰らないと、朝まで飲み会になりそうだしなあ)

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なすは青きふる漬け
水は清き神の河
(酒のシメはやっぱり漬物にお茶漬けだよな)

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 これね、かっちーさんに勧められて作ったんですよ。ですから、かっちーさんは最初みこちゃんは100%こういう人だと思っていたはず( U_U)。

 この記事を見たかっちーさんの仲良しさんもきっとみこちゃんはこういう人だと、この記事で一発で刷り込まれたはず。一年経って印象は変わったかな?そのままかも知れませんね。それは当たっています( ̄▽ ̄)。

文部省唱歌
「ふるさと」


兎追ひしかの山
小鮒釣りしかの川
夢は今もめぐりて
忘れがたき故郷

如何にいます、父母
恙(つつが)なしや、友がき
雨に風につけても
思ひいづる故郷

こころざしをはたして
いつの日にか歸(かへ)らん
山はあをき故郷
水は清き故郷


#曲からチャレンジ



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