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ぼくは朝起きたらよろけたんだ あれは夢だったのか…… その現実が受け止められなくてね ど…
(第四話) 涙を流しながら 自分の影法師を踏みました 踏めるんだね 泥の中に蓮の葉が育つ…
(第三話) 影法師を踏むことは 寂しいけれど一つの出逢いであり 別れであるんだよ もう「…
(第二話) 「消えるものの中に本当のものがほの隠れする」 静かな口調だったけど君はしっかり…
(第一話) むかし君はいっていたね 影法師にはその人の魂が宿るんだって 学校帰りのデート…
翌日は普通に学校に行った。 でも途中下車して学校はサボった。 また、聞こえたからだ。 おね…
act.3 女の私がみてもきれいな人だった。 道を歩く多分男性が三度見するような。 その女性の霊、とりあえず霊なんだろな。 しずかに詩を詠むように、私に対して――というより、 私だけが見える往来の皆さんに静かに歌いだした。 何が欲しいというの 私 それとも愛 つばさいやす鳥たちも 私を欲しいとさわがしい こわれたおもちゃ箱を 子供みたいに 抱えこんで 涙ぐんで それでどうなるの 何が欲しいというの 私 それとも愛 疲れはてた心には やさしくしないで させないで
act.2 「口下手で、そして口を開いて勇気を振り絞って話をしても、それがまったく伝わらない…
act.1 夏の日差しが背中を射抜く頃、高校の校舎を出る頃、また強い影が後ろから私をつかまえ…
act.8 Pathetique Sonata 朝の4時くらいに二人で広いひのきの温泉に入った。 「涼子、ずい…
act.7 さよならのぼくの妹 「お前これ知ってるか」 涼子の目を見ず語った。 兄が一切両親…
act.6 兄のことと…… セーラー服をクシャクシャにして抱き合いながら、涼子の目をそっとみ…
act.5 涼子の思い 朝、学校の下車駅で涼子に合った。 目が充血して真っ赤だった。 「風邪…
act.4 イソップ物語 「全部名前はしってるよな」 「はい……」 「どれがすきだ?」 私が3歳位のときに父からプレゼントされた本を渡した。 「すいません、一日時間をください。そして私のことを見捨てないでください」 涼子の言葉に私は頷いた。 『アリとキリギリス(アリとセミ、アリとセンチコガネ)』 『蟻と蛹』 『ありとはと』 『田舎のネズミと町のネズミ』 『犬と肉』 『ウサギとカメ』 『嘘をつく子供』 『馬をうらやんだろば』 『泉のほとりの牡鹿とラ