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【2024年最新版】読まなきゃ損!初心者が読むべき民俗学の入門書7選を紹介【Vtuber 天道巳弧】

今回は「超初心者」を対象とした入門書となっております。
まずここから一歩踏み込んでいただいて、そこから深みにハマっていただく構成になっています。
ぜひこの順番通りに読んでいただけると嬉しいのですが「いや、でもこっちの方がめちゃくちゃ興味あるんだよな」と思った方は、心の赴くままに読んでいただいて大丈夫です!
書籍は全てURLを記載しておりますので、気になる本はチェックしてみてくださいね。
絶対この順番守って!という訳ではないので、気軽に読んでみてください。
それでは紹介に参りましょう!

配信で見たい方はこちらをどうぞ!


1冊目「現代民俗学入門」

まずこれ!これは絶対1冊目に読んで!
さっき絶対はないと言った舌の根も乾かぬうちに言うけど、これだけは絶対1冊目に読んで!

こちらは日常・四季・人生・都市伝説のちょっとした疑問を取り上げて、それぞれの話題を2ページにまとめて解説しています。
その解説がめちゃくちゃ読みやすくて分かりやすい、そして簡単!

例えば「玄関の段差はなぜ?」「敷居を踏んでいけないのはなぜ?」という身近な話題から民俗学へ繋げてくれるので、違和感なく入っていける1冊になっています。

そして各セクションでもっと興味を持った方向けのオススメ書籍を紹介しているので、「興味を持ったはいいものの次どれを読もうか…」と迷わないんですよね。
なので本当に1冊目としてオススメできるのです。

ではここでレビューを見ていきましょう。

〇メリット
身近な風習の秘密がみるみるわかる。
22人の民俗学者が67個の不思議を読み解いている。
好きなところから読み始めることができる。
イラストや写真、図を使って簡単に分かりやすく解説されている。
民俗学って面白い!と感じる本。
民俗学に関する次の書物を探す際に役立ちそう。

もうめちゃくちゃ良い本ですよね。
「え~本当に~?」と思う方向けにデメリットもご紹介します。

〇デメリット
少し内容が薄い、もう少し踏み込んでほしい。
(超初心者向けなので仕方ない)
個人的に興味のある項目が少ない。
(それはもう仕方ない)

私としては「おもしろ~」と思いながら読みましたので全然問題ありませんでしたね。
そしてこちらは電子書籍もありますのでお手軽です。

空いた時間にサクッと読めて気軽に民俗学に触れられる入門書。
民俗学に興味がある方は是非ここから入ってください!
Amazon(電子書籍あり)[https://amzn.to/4bPjVtU]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F17662056%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

2冊目「みんなの民俗学」

2冊目は「みんなの民俗学:ヴァナキュラーってなんだ?」
当チャンネルではお馴染みですね、先ほどの現代民俗学入門と同じ関西学院大学の島村恭則教授の本です。

こちらの内容はもう少し踏み込みますと、まず民俗学について解説した後に事例を取り上げて解説してくれます。
そして集団の中に受け継がれる習俗をメインテーマに職場や部活などで伝わる独自の習慣を解説考察してくれます。
現代民俗学入門と合わせてこちらを読むと「あれも民俗学、これも民俗学」とより一層民俗学が身近なものに感じられるようになります。
文字通り世界が広がる感覚を味わえます。
「お前も民俗学をやらないか?」ということでレビューを見ていきましょう。

〇メリット
気軽に読める民俗学の入門書。
海外の民俗学の成果など最先端の学術動向も学ぶことができる。
身近な家庭や学校、職場にも民俗学の研究対象があると示されている。
「ローカルあるある」を面白く書いてくれる。
まだまだ知らない日本の姿を知った。
日常に対する眼差しを豊かにしたい方にオススメ。

とても良いことが書いてありますね~。
そしてデメリットは…

〇デメリット
少し難しい。
(うん、正直なところ本を読みなれない人にとっては難しい)
もう少し踏み込んでほしい。
(入門書だから…!知識を1レベルから5レベルに上げていくための本だから)

本当にレベルアップするために最適な本なのでオススメです!
ぜひ読んでみてください♪
Amazon(電子書籍あり)[https://amzn.to/3R7RuiI]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16470650%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

3冊目「民俗学入門」

三冊目は「民俗学入門」!
こちらは京都大学の菊池暁教授の一冊です。
大学の教科書にも使われたそうです。

内容は衣食住の話から始まり、生産や交通、交換、縁など幅広く取り扱っています。
民俗学に慣れてない人でも読めるようにザックリバッサリと切り込んで書いてあるので読んでいて面白いですね。
先ほどの2冊と同じ方向性で書かれているので違和感なく読めるんと思いますが、やや発展した内容なので3冊目に置きました。
あと菊池教授の文章が面白いので読み物としてもオススメです。

〇メリット
各テーマ毎に役立つ解説がされていて、作者の調査力がすごい。
「現地に行き、見て、触って実感する」という忘れないでおきたいアプローチ方法を教えてくれる。
下着の話から始まり読者を引き付ける。
読みやすいし親しみやすい、良書。
「これからをより良くするために、これまでをより良く知る」という目的に深く共感した。

私も本にとても共感した記憶があります。
ではデメリットは…。

〇デメリット
「入門」と言うよりも寧ろ「応用」に思える。
(実際、先の二冊と比べるとちょっと内容が0.5段階くらい進んだ感じがします)
有名どころの伝承がまとまった本ではないので注意。
(それは中身を見てくれ~ドンマイ!)

そんなわけで菊池暁教授の民俗学入門!
ぜひ読んでみてください!
Amazon(電子書籍あり)[https://amzn.to/459Jgg8]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16989209%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

4冊目「民俗学がわかる事典」

4冊目の「民俗学がわかる事典」
こちらは民俗学者の新谷尚紀さんの本です。

『「なぜ敷居を踏んではいけないのか?」「ひな人形はなぜ3月3日を過ぎたら飾ってはだめ?」「ハレとケとは何か?」等、日本古来の習わしや不思議な言い伝え、民俗学の基本用語など全150項目超を解説』とあるとおり、作者がいろんな資料から記述を集めて、本当に事典として使えるように内容をまとめてくれたのでとても良い本です。

これ読み終えるだけでもかなり民俗学の知識が身につきますね。
理想としては先ほどの3冊を読んだ後にこちらを読むと、とっても基礎知識が付きます。
ここから発展してテーマごとに書かれた本を読むと「あ、これ本で見たことある!」とスムーズに理解できるようになります。進〇ゼミ現象ですね。

ではメリットを見てみると…。

〇メリット
極めて有意義な民俗学ハンドブック。
民俗学を学ぶ方には欠かせない一冊。
各項目が5分くらいで読めるので、さっと読むのにちょうどよい。
民俗学の足がかりにするのに打ってつけ。
民俗学に興味が無くても読めそう。

そしてデメリットですが…アマゾンにはありませんでした。

とにかく情報が幅広くたくさんまとめてあるので、本当にちょっと気になったときにササっと調べられるのでオススメです。
Amazon(電子書籍あり)[https://amzn.to/3yBOe8X]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/3cba1563.6763c4c2.3cba1564.a3fd4463/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Frakutenkobo-ebooks%2F7f462c93473e3ff4a80a4513547ce554%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

5冊目「民俗学読本―フィールドへのいざない―」

5冊目は「民俗学読本―フィールドへのいざない―」です。

こちら13人の民俗学者がフィールドワークで経験した体験をリアルに書き起こした本です。
地元住民が文化へ向き合う姿勢と研究者の温度感の差が印象的でした。
実際の民俗学者の考えが分かるのでよりステップアップを目指したい方にオススメです。
より民俗学への理解が深まる1冊となっております。

ではこの本のメリット。

〇メリット
様々な民俗学者による血の通った研究体験談が載っている。
探究心の源泉を感じさせる。
民俗学の考え方大好きです。
若い研究者にフィールドワークを促す本であり、現在の民俗学の一端が垣間見られて新鮮。

血の通った研究体験談というのがリアリティがりいいですよね。
ではデメリットですが…。

〇デメリット
大学で教科書として使われるためか全体を通して多少説教くさい。
(私は特に感じなかったな)

民俗学がより実態を伴って感じられる本。
民俗学者の経験を追体験できるのでぜひ読んでね!
ちなみにネットショップの在庫が結構少なくなっていたので、お買い求めの方はお早めにどうぞ!
Amazon[https://amzn.to/3x3lTrN]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F16130064%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

6冊目「民俗学の旅」

6冊目は民俗学者・宮本常一さんの「民俗学の旅」!

こちら宮本常一さんがどのような経緯を経て宮本民俗学を立てるまでに至ったか、ご自分で振り返って書かれた本です。

なぜこの本を勧めるのか、それは当時の農村のリアルな姿を記録しているから。
一昔前の家族の在り方から伝えられた知識、かつての日本人の感覚が詰まっています。
民俗学が対象とする一般的な人々の生活が記録されているので、ぜひ1回読むことをオススメします。

ではこの本のメリット…。

〇メリット
とくに若い世代に読んで欲しい一冊。
そこここに宮本さんの愛情を感じます。
私の生き方にも大きな影響を与えた。
次の一冊は何を読むかを決定されてくれ入門者には良い本。
読者をすごく「地に足をつかせてくれる」一冊。

この本は本当に良いですよ♪

〇デメリット
字が小さい。
(眼鏡かけて!)

あなたの人生に影響を与えるであろう書籍。
民俗学を嗜んでいくとどこかで必ず宮本常一さんの本を読むことになるので、ぜひ読んでおくことをオススメします。
Amazon[https://amzn.to/4e3TLFG]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F629771%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]

7冊目「現代思想2024年5月号」

最後の7冊目は「現代思想2024年5月号」!

こちら月刊誌の民俗学特集です。
「現代民俗学の最前線を、アメリカなど国外の動向にも目を向けつつ多彩なトピックを通じて一望する」とある通り、様々な民俗学者が寄稿しています。
そして絶対読んでほしいのが「菊地暁教授と島村恭則教授の対談」!
異なるタイプの教授二人が民俗学の歴史を振り返りながら様々なテーマで対談するので必読です!
ですが全体を通して内容は前の6冊より難しいので、ある程度知識を付けてから読むのがオススメですね。

そして今回の7冊で一番笑ったのがこの本。
都市伝説を研究している飯倉教授の「なぜホラーやミステリで民俗学者はすぐ死ぬのか」という論文!
民俗学者がそれ書くの面白すぎるなと思ってじわじわ来ました。
内容は真面目にサブカルチャーの考察から入るので読んでいただきたいです。

ではこの本のメリット。

〇メリット
柳田國男の思想はもっと広く深いものであることが分かった。
民俗学、身近さ、面白さ、可能性に満ちた学問であり思想でもあると思う。

刊行されたばかりなのでレビューがあまりありませんが、おおむね好感触なようですね。
自身のレベルアップを感じて「そろそろ難しい本に手を出してみるか~」と思ったらぜひ読んでみてください!
Amazon(電子書籍あり)[https://amzn.to/3KpDQUr]
楽天市場[https://hb.afl.rakuten.co.jp/ichiba/2251b6d8.af7458d4.2251b6d9.defc547c/?pc=https%3A%2F%2Fitem.rakuten.co.jp%2Fbook%2F17858483%2F&link_type=hybrid_url&ut=eyJwYWdlIjoiaXRlbSIsInR5cGUiOiJoeWJyaWRfdXJsIiwic2l6ZSI6IjI0MHgyNDAiLCJuYW0iOjEsIm5hbXAiOiJyaWdodCIsImNvbSI6MSwiY29tcCI6ImRvd24iLCJwcmljZSI6MSwiYm9yIjoxLCJjb2wiOjEsImJidG4iOjEsInByb2QiOjAsImFtcCI6ZmFsc2V9]


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