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◎日々のつぶやき 46

46 「礼に始まり礼に終わる」


(柔道チャンネル・ホームメイトより転載)

 「柔道は礼に始まり、礼に終わる。」「柔道の父」嘉納治五郎師範の教えです。「礼に始まり、礼に終わる。」は、英語で“Start with a bow and end with a bow.”、“We start with a bow and end with a bow.”、“Everything begins and ends with bowing. ”
        “The Japanese martial arts are a practice that begins and ends with a bow. ”(日本の武道というものは、礼に始まり礼に終わる。)技を極める芸はなんでも「道」になるのです。私の特技である剣道でも試合場で正座し礼に始まり礼で終わります。
 2024年パリオリンピックで、新「巴投げ」を連発し金メダル第1号となった柔道女子48キロ級の角田夏実が最後に会場の畳から去る時、立礼する姿が美しく光りました。また、柔道男子66キロ級決勝を制した阿部一二三が五輪2連覇に舞い上がることなく、正座で頭がつくほど深々と一礼してから畳を降りるなど、日本人柔道家たちの礼儀正しく品格ある振る舞いに世界中から注目が集まりました。柔道男子81キロ級で二連覇を果たした30歳の永瀬貴規も決勝後全方向に対しお辞儀をしながら静かに畳を降りました。彼ら彼女の所作に品格を感じました。2024年パリ五輪での柔道競技は、金3、銀2(混合団体銀を含む)、銅3の計8個のメダルを獲得して全日程を終えました。健闘を称えたいと思います。
 最近の五輪で柔道でも立って相手と礼をし、終わりに相手と握手し礼をするだけ。中には礼をしない選手もいます。JUDOはスポーツですから、相手を倒すことが目的なのでしょう。スポ―ツ化していて残念に思います。     
                           (つづく)

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